増大する自然災害。さまざまな施設が避難所に

避難生活におけるトイレの重要性

2022.8.24

地球温暖化に起因する気候変動が、集中豪雨などによる自然災害を増大させています。一時自宅を離れて避難生活を余儀なくされるリスクが高まっている今、避難所となる施設のあり方を平常時から考えておきたいものです。そこで今回は、前回※1に引き続き、避難生活者の方々に必要とされる避難所の設備や配慮ポイント、ニーズについて意識調査の結果をお伝えします。

避難所での生活で不便だったこと

こちらは熊本地震の際に避難所で生活を送られた方々にご協力いただいたアンケート結果です。
地震直後に避難所で不便だったことは、食事や入浴を抑え、1位は「トイレ」でした。そこでトイレに対する要望を詳しく尋ねると、トイレの数の充実を上回り、「洋式便器の設置」が1位、次いで「温水洗浄便座の設置」でした。具体的には「洋式トイレに長蛇の列」「和式は高齢者が苦労していた」「和式は使いにくい」などの声が上がっています。「病気のとき、お風呂に入れないとき、ウォシュレットがほしい」という切実な声もありました。
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学校以外にも多くの施設が避難所に

2016(平成28)年4月に発生した熊本地震の地震直後の避難状況を見てみると、実に約半分の方々が学校以外の施設へ避難されています。
避難所というとまず学校が思い浮かびますが、地域の公共施設(庁舎・体育館・公民館)、道の駅、福祉施設、企業施設など、さまざまな施設が避難所となり得ます。1施設でも2施設でも、より多くのトイレを改善しておくことが、避難を強いられる人々の生活を支え、健康を守ることにつながります。
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