より高まる、病院に対する「衛生面」への意識

設備にも求められる感染対策「トイレ編」

2022.4.20

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、施設の衛生面に対する関心が非常に高まっています。特に高度な衛生環境が求められる病院施設ではその傾向が強く見られます。そこでTOTOは2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症を含めた入院患者の方々に調査を行いました。その結果、病院内の衛生面にどのような不安を感じていたのか、患者からみた病院内の設備に対する課題についても見えてきました。

病院の衛生面で最も気になるのは、「共用部のトイレ」

新型コロナウイルス感染症の入院患者100人に聞いた調査では、入院した一般病棟の衛生面で最も気になった場所は「共用部のトイレ」でした。さらに具体的に困ったこととしては、「他の患者と同じトイレを使うのに抵抗があった」が第1位に挙がりました。新型コロナウイルス感染症以外の入院患者も含め、病室内にトイレがあった場合でも同様の結果でした。このことから病院の入院患者は、不特定多数の患者が区分なくトイレを共用することに対し、新型コロナウイルス感染に関わらず不安があることがわかります。また、約7割の方が、病院の水まわりの「衛生面」に対する意識が、コロナ禍以前より「高まった」と回答しています。

トイレの設備は、「手を触れずに使いたい」

続いて、トイレの衛生面のために必要だと思う設備や配慮を尋ねたところ、「便座除菌クリーナー」のほかには、「手で触れずに開閉できる出入口ドア」「手をかざして水を流す便器」「手をかざして開閉する便ふた」といった回答が上位に並び、非接触タイプの設備へのニーズが顕著でした。高度な衛生性が求められる病院施設では、手指が触れない設備の導入により、感染経路を徹底して断つ環境づくりが必要とされています。
今回は、病院施設の衛生面に関する意識調査から「トイレ編」をご紹介しました。次回は、「手洗い編」をご紹介予定です。

今後も、TOTOが実施した調査結果や、マーケティング情報を継続的に配信していきます。レポートに関するご意見・ご感想がございましたら、下記アンケートへご自由にご記入ください。また、より詳細な調査結果、配慮ポイント、現場事例等をご紹介するセミナーを各種ご用意しています。

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