誰もが安心して外出できるまちづくりのために

一人でも多くの人が使いやすいパブリックトイレを考える

2022.3.17

学校やオフィス、商業施設や飲食店、駅や空港などの外出先で、安心して学んだり、働いたり、楽しんだりできるのも、そこに誰もが利用できるパブリックトイレがあるからこそです。少子高齢社会の進展や障がい者の社会参画の活発化などを背景に、外出先トイレにおけるバリアフリー化の一層の推進と、多様なニーズに対応したさらなる改善が求められています。

より重度の障がいがある方への配慮が必要

多くの方が利用するパブリックトイレにはさまざまな身体状況の方への配慮が必要です。
近年では、大型の車いす使用者や、介助者を伴ってトイレを利用する重度障がい者への配慮にも意識が向けられるようになってきました。2021年3月、建築物におけるバリアフリー化の一層の推進を図るため、国(国土交通省)のバリアフリー設計のガイドラインである「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」が改正されました。大型の車いすや介助者を伴ってトイレを利用することを考慮し、トイレ内により広いスペースを確保することや、おむつ交換などに使用する大型ベッドの設置を推奨する内容が強化されました。

広さの異なるトイレ内で車いすの動作を比較

車いすの種類はさまざまですが、重度障がいの場合、ラクな姿勢の保持や褥瘡(じょくそう)予防などのため座位変換型の車いすを使用することがあり、サイズは一般的に大型になります。
TOTOでは、車いす使用者の方々にトイレ内での動作をヒアリングし、自分たちで模擬動作を行い、トイレ内の必要なスペースについて検討しました。標準的な車いす使用者トイレの広さ(2メートル角)と、より広いスペースを確保したトイレでの動作を再現。広い空間の方がスムーズに動作が行えることを確認しました。
大型ベッドを備えた、より広い車いす使用者トイレの設置が進めば、さまざまな身体状況の方の外出の助けとなります。

・座位変換型車いす使用者の動作例は こちら
・パブリックトイレの使用者の困りごとやニーズは こちら
・きれいで快適な「まいにち」をすべての人のあたりまえに。TOTOは、さまざまな方へ向けたUDで、その実現をめざします。「ユニバーサルデザインBOOK」は こちら

今後も、TOTOが実施した調査結果や、マーケティング情報を継続的に配信していきます。レポートに関するご意見・ご感想がございましたら、下記アンケートへご自由にご記入ください。また、より詳細な調査結果、配慮ポイント、現場事例等をご紹介するセミナーを各種ご用意しています。

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