商業施設の水まわり空間に必要な配慮

ポイントは手洗い場の配置

2022.6.23

さまざまな人々が訪れる商業施設。そのトイレ空間は、用を足すだけでなく、いろいろな目的で使われ混雑しています。新型コロナウイルス感染症流行以降、公共の場に十分な感染対策や衛生管理が求められる中、トイレなど商業施設の水まわり空間にはどのような配慮が必要なのか、今回はデパートやショッピングセンターなどの利用者の意識調査をもとに考察します。

外出先で手を洗う機会が増えている

TOTOでは、パブリックトイレの利用実態を調べるため、「外出先トイレ利用に関する意識調査」を実施しています。調査によると商業施設のトイレは、用足し以外にも多くの人が「手を洗う」目的で利用していました。新型コロナウイルス感染症流行以降の調査では、手洗いを「用足しの後」や「飲食の前」だけでなく、「多くの人が触れた場所に手を触れた後」や「利用した施設に着いた時」にも行う人が増加しています。こうした変化にともない、手洗い場所を増やす必要性や自動水栓など非接触器具のニーズも見えてきました。
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トイレの中以外にも手洗い場がほしい

調査では、男性で6割、女性は7割を超える人が「トイレ以外でも手を洗える場が増えること」が必要だと思うと回答しています。その設置場所のひとつとしてトイレの手前に手洗い場がある場合、7割を超える人が利用する意思を示しています。理由には、トイレの手前にあればラクに使えて時短になることや、トイレの衛生性や混雑が気になるからという声が上がっています。外出先で手を洗う機会が増えた今、多くの人が訪れる商業施設ではトイレの中以外にも手を洗える場があることが、利用者の快適性を高めます。
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今後も、TOTOが実施した調査結果や、マーケティング情報を継続的に配信していきます。レポートに関するご意見・ご感想がございましたら、下記アンケートへご自由にご記入ください。また、より詳細な調査結果、配慮ポイント、現場事例等をご紹介するセミナーを各種ご用意しています。

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