20年前とは変化した高齢者施設の水まわりニーズ

入居者への配慮と介護スタッフが求める機能

2021.3.22

介護保険制度開始から20年が経過し、高齢者施設の現場も変化しています。特に重度の要介護者の受け入れが増加する一方で、介護スタッフは不足し、プライバシーへの配慮や感染対策は一層求められているという課題があります。
TOTOは、高齢者施設での水まわりの困りごとや改善要望を明らかにするため、現場の介護スタッフの方々にアンケートを実施しました。

改善ニーズが高い水まわり設備、そのポイントは?

TOTOは2020年9月に、開設20年以上の高齢者施設に勤務するスタッフの方を対象にアンケートを実施しました。施設内で改修・改善してほしい設備は、1位が浴室、2位がトイレ、5位が洗面所という結果になり、水まわり設備の改善ニーズが高いことがわかります。2000年以前に開設された施設の多くは大浴場を設置していますが、現在は個別ケアができる介護ユニットバスがおすすめです。洗面所では、介助スペースが狭いことや水はねに困っているため、空間の確保とともに、介助者が近づきやすく介助しやすい形状の洗面台が必要です。

転倒リスクを軽減する設備が求められている

トイレ介助の際、ふらつきや転倒で危ないと感じたことがある方は約8割に上りました。転倒防止に有効な設備として多くの方が手すりを挙げていますが、他にも前方(前方ボード)や後方(背もたれ)で、しっかりと身体を支える器具の設置が求められています※1。TOTOでは、身体状況や要介護度に応じたさまざまな設置プランをご提案しています。
20年前と今とでは入居者の身体状況や介助方法は変化していますが、設備も進化しています。改修の際に性能を向上させることにより、介護現場の日々の困りごとの改善につながります。

※1 高齢者施設トイレの手すりは こちら をご覧ください。
高齢者施設の水まわりに関するアンケート調査結果については こちら をご覧ください。
高齢者住宅・施設向け商品カタログは こちら をご覧ください。
バリアフリーブック 病院・高齢者住宅・高齢者施設編は こちら をご覧ください。

今後も、TOTOが実施した調査結果や、マーケティング情報を継続的に配信していきます。レポートに関するご意見・ご感想がございましたら、下記アンケートへご自由にご記入ください。また、より詳細な調査結果、配慮ポイント、現場事例等をご紹介するセミナーを各種ご用意しています。

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