災害時に問題となる和式トイレ

避難所となりうる施設に必要な設備を考える

2020.6.26

近年、これまでにない地域でも地震や集中豪雨などの自然災害が起き、避難生活を余儀なくされることがあります。体育館などで数百人が生活を送るとなれば不便なことも多くなります。TOTOでは避難生活に関わるアンケートを実施し、災害時に避難者の方々がどんな悩みを抱えているのかをリサーチしました。

避難所で困ったこと第1位はトイレ

こちらは熊本地震の際に避難所で生活を送られた方々にご協力いただいたアンケート結果です。避難所で不便に思ったことは、食事や入浴・シャワーをおさえ、「トイレ」(67%)が第1位でした。常設トイレだけでは、当然、数が足りず、仮設トイレの設置までは日数を要します。また、他の方との共用にも気を遣うことから、避難所でトイレに行く回数を減らそうと、水分を控えて健康を害する例があることはよく知られています。

和式便器は高齢者の方にも使いにくい

さらに避難所の常設トイレで困ったのは、「和式便器が多い」ことでした。温水洗浄便座へのニーズは入浴できないことにも関係しています。和式便器は、使い慣れないお子様や、足腰に不安のある高齢者の方には使用が非常に困難です。ボランティアの方に体を支えてもらいながら用を足すのが忍びないという理由で避難所をあとにしたご高齢の方もいらっしゃいました。避難所となる施設にはあらかじめトイレの検討が必要とされています。

今後も、TOTOが実施した調査結果や、マーケティング情報を継続的に配信していきます。レポートに関するご意見・ご感想がございましたら、下記アンケートへご自由にご記入ください。また、より詳細な調査結果、配慮ポイント、現場事例等をご紹介するセミナーを各種ご用意しています。

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