乳幼児と保護者にやさしいトイレ vol.1

親子が一緒に入れるトイレの広さと設備

2021.4.22

2021年3月、国土交通省は「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」を改正しました※1。これは、すべての人にとって使いやすい建築物の整備をめざすものです。
TOTOは、1960年代から半世紀にわたり、さまざまな利用者に注目したユニバーサルデザインへの取り組みを進めてきました。今回は、特に乳幼児連れの方への調査を取り上げます。小さなお子さんを持つ保護者の方は、トイレの使いやすさを考慮して外出先を選ぶことも。そのようなニーズに対応する、安心で快適なトイレの配慮ポイントをご紹介します。

※1 高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準については こちら をご確認ください。

ベビーカーのまま入れるスペースが必要

TOTOは、乳幼児(7歳以下の子ども)を持つ保護者2000名を対象に公共トイレ利用に関する調査を行いました。外出時、子どもと一緒にトイレを利用することがあると8割以上の方が回答する中で、ベビーカーをトイレの個室内に持ち込みたいという方が数多くいました。スペースが狭くてベビーカーが入らない場合、赤ちゃんをトイレの外に置き去りにしてしまったという声も。男女別の一般トイレの中で広いスペースを確保するためには、突き当りスペースや連立ブースを活用するなど、現場に応じた工夫が必要です。

親子で入れるトイレに求められる設備とは?

親子で入れるトイレでは、子どもの年齢によって必要な設備のニーズが異なります。0~2歳ではおむつ交換台の要望が最も高くなっています。3歳では排せつ時にズボンやパンツ、靴をすべて脱ぐことがあるため、着替え台が求めれています。4歳以降は子どもが安全に自立して使用できる幼児用の小便器や大便器を必要としています。
以上のことから、乳幼児と一緒に入れるトイレを整備するためには、ベビーカーや荷物を置くための広いスペースの確保、おむつ替え設備、子どもの体格にあった器具の設置が有効です。

乳幼児連れに配慮した設備は こちら をご覧ください。
バリアフリーブック パブリックトイレ編は こちら をご覧ください。

今後も、TOTOが実施した調査結果や、マーケティング情報を継続的に配信していきます。レポートに関するご意見・ご感想がございましたら、下記アンケートへご自由にご記入ください。また、より詳細な調査結果、配慮ポイント、現場事例等をご紹介するセミナーを各種ご用意しています。

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