車いす使用者トイレ
入り口付近に車いす使用者が
利用しやすいトイレを設置します。
洗面器へのアプローチ
足元に空間があるので、車いすのフットレストが当たらずアプローチしやすくなっています。角度の付いた背もたれで上体が安定しやすい
座位での姿勢にあわせて、角度のついた背もたれです。腰から背中全体を支えるため、便座上の動作でも上体が安定します。男女共用個室トイレ
性別を問わずさまざまな方が利用できる、
男女共用の広めの個室トイレを設置します。
例えば、こんなときに…
サイン
性別を問わず利用できる
TOTOが実施した調査では、トランスジェンダーが外出先のトイレで感じるストレスとして「トイレに入る際の周囲の視線」が最も多い結果となりました。心理的に入りやすくなるように、サイン計画も配慮の1つです。 2018年10月、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団により、トイレに関する標準図記号が新たに公表、2020年にJIS Z8210(案内用図記号)に追加されました。男女共用トイレに関しては左図の図記号が推奨されています。
「男女共用トイレ」の利用を不自然にしないためのヒント
男女共用の個室トイレを利用することが性的マイノリティの意図せぬカミングアウトにならないよう配慮が必要です。リラックスしたいとき、着替えをしたいときなど、だれもが日常的に利用ができるトイレと位置づけることが大切です。
①トイレの設置位置
TOTOが実施した調査では、トランスジェンダーが外出先のトイレで感じるストレスとして「トイレに入る際の周囲の視線」が最も多い結果となりました。トイレ入り口へ前室を設けるなど、どのトイレに入ったかを廊下などから見えづらくすることで心理的安心感を感じる人もいます。
②しつらえ
癒しが感じられる空間デザインにするなど、リラックスしたいとき、リフレッシュしたいときに立ち寄りたくなるトイレにするとよいでしょう。
大便器ブース
高齢者や外国人などさまざまな人に使いやすく、快適なトイレにするために、洋式便器とウォシュレットを設置します。
小便器コーナー
子どもから大人まで、使いやすい器具を設置します。棚やフックなど手荷物への配慮もします。
低リップで子どもも使いやすい
リップ(前方に張りだした尿受け部分)の床面から高さが低いので子ども(3歳程度から)も使うことができます。圧迫感がなく、荷物も置きやすい高さ
従来品と比較し、20cm低い110cmのライニング高さで設置可能。圧迫感のない空間が実現でき、荷物も置きやすくなります。スタイリングコーナー
落ち着いてお化粧をしたり、身だしなみを整えたりできるスタイリングコーナーを設けます。手洗いをする洗面コーナーと分離することで洗面の混雑が緩和されます。
マーブライトカウンター
ポーチなどを置く棚が必要
荷物やお化粧の道具を入れたポーチを置く棚が必要です。マーブライトカウンターは自由に設計することができるため、スタリングコーナーや受付カウンター、テーブルなどに活用いただけます。