UDを深める

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TOTOのユニバーサルデザインは「ここが使いにくい」、「こうだったら使いやすいのに」といった
日常生活の中での“気づき”から生まれます。
TOTOではこの“気づき”を大切に考え、商品開発のプロセスの中でお客様に実際に商品を使っていただく
「検証」や「訪問調査」など、人の使いやすさを追求する活動に力を入れています。

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人の動作の研究

動作解析

水まわりのさまざまな動作にかかる負担を数値的に解析し、商品の設計に役立てます。

トイレの例 -トイレの立ち座り動作の解析(手すりの効果検証)-

何も使用しない
膝の負担大
手すりを使用
膝の負担小

浴室の例 -身体の負担が少ない浴槽形状の研究-

身体を支える面を増やすことで身体にかかる力を分散します。
人間工学の研究をもとに身体を支える面を増やし、安定できる形を追求しました。
従来の浴槽より身体にかかる力を分散し入る人をやさしく包み込み支えます。

[従来の浴槽※]
背中のフィット感がないため、身体にかかる圧力が集中。
[ファーストクラス浴槽]
身体を支える面が増えるため、身体にかかる力が小さい(4点支持)

身体を包み込む形状の浴槽が、安心で快適なバスタイムを実現。
従来の浴槽に比べて接触面が広く、背中にかかる圧力を分散させます。

[従来の浴槽※]
背中のフィット感がないため、 身体にかかる圧力が集中。
※従来の浴槽:2008-2013年商品「スプリノ」どっぷり浴槽
[ファーストクラス浴槽]
背中のフィット感があるため、身体にかかる圧力が分散。

生活シーン検証

新商品の企画・設計、商品提案の検討などのために商品をお客様に実際に使っていただき使いやすさを検証します。

生活シーン検証の流れ

①聞く:リラックスしていただきながら、普段の生活の様子を伺います。

②測る:検証の内容に応じて、腕の長さや座った姿勢での膝の高さ、車いすの寸法などを測ります。

③動作の再現:検証セットの中で、できるだけ普段に近い動作をしていただき動作や動線を確認します。
普段お使いになっている道具や小物があれば実際に用意していただきます。

④ブリーフィング:スタッフ全員で検証の結果を話し合います。

空間レイアウト検証

商品を使った空間レイアウト・取り合い寸法を確認するため、お客様に実際に使っていただき検証します。

使用者ニーズ調査・現場実態調査

WEBや郵送でのアンケート調査、またお客様のご自宅への訪問調査を行い、生活の実態や困りごとを把握します。

グループインタビュー

お客様と一緒に、「ライフスタイル」や「商品」などについて話し合います。

家庭訪問調査

お客様のご自宅に訪問し、実際の生活の様子や気づきを調査します。

WEB調査・アンケート調査

アンケート調査で、お客様の生活の実態やご要望をお聞きします。

水まわりリモデルの目的は家事の悩みの解決。
バリアフリーブック 住まいの水まわり編より
多くの方が生活に密着した小規模施設トイレの整備が望まれています。
バリアフリーブック パブリックトイレ編より

動作の見える化ムービーを見る

UD研究所

2006年、UD研究所は神奈川県茅ケ崎市に設立されました。毎日の生活に密着したものづくりのために、年代・身体状況・家族構成・そしてライフスタイルなど、一人ひとりのお客様の生活を考えた商品開発・提案を行っています。

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