UDを届ける法令・規格化への提言・情報発信
TOTOでは、
法令・規格化への貢献や学会での知見公知化の活動、
調査結果の公表を積極的に行っています。
TOTOでは、
法令・規格化への貢献や学会での知見公知化の活動、
調査結果の公表を積極的に行っています。
近年、パブリックトイレの設備が充実してきた一方で、大便器まわりの操作系設備が多様化し「トイレの流し方がわからなくて困った」「便器洗浄ボタンと呼出しボタンを間違えて押してしまった」などの混乱や不便も起こっています。
そこでTOTOは東洋大学(※1)と産学連携共同研究で、大便器横壁面に設置される3つの操作系設備(紙巻器・便器洗浄ボタン・呼出しボタン)の壁面配置の共通ルール化を目指した調査・研究を2003年より始めました。その結果、視覚障がい者や車いす使用者を含めたさまざまな利用者にわかりやすく使用可能で、かつ一般トイレブース・車いす使用者対応トイレに共通する配置として「逆L字型の配置」を見出し、提案を開始しました。(2005年~)
この研究がきっかけとなり、共通ルール化の活動は業界を挙げての取り組みとなり、さらに調査・研究を重ね、2007年、便器洗浄ボタン・呼出しボタンの形状・色も含め、JIS規格として制定されました(JIS S 0026)。このJISは、バリアフリー法の各種ガイドラインにも盛り込まれ、パブリックトイレの操作系設備をこのJISにあわせて設計することが推奨されています。
さらに2015年、日本のこのJISを基に国際標準化機構(ISO)の規格が制定されました(ISO 19026)。
※1 東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科 髙橋研究室(髙橋儀平教授)2003年当時
さまざまな使用者の使い勝手から空間レイアウトを考察する論文を積極的に学会で発表しています。
発表時期 | 発表大会・時期 | タイトル | |
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2009年8月 | 日本建築学会大会学術講演梗概集(東北) | 子どもの発達とトイレ利用 子どもと子づれの親等が利用する水まわり空間に関する研究その1 |
※1 |
2009年8月 | 日本建築学会大会学術講演梗概集(東北) | 子どもとの外出時における公共施設トイレ利用の実態と意識 子どもと子連れの親等が利用する水まわり空間に関する研究その2 |
※1 |
2010年9月 | 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) | 公共トイレにおける、子ども連れを配慮した設備別、必要単位空間に関する研究 子どもと子連れの親等が利用する水まわり空間に関する研究その3 |
※1 |
2010年9月 | 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) | 公共トイレにおける、子ども連れを配慮した便房の平面計画に関する研究 子どもと子連れの親等が利用する水まわり空間に関する研究その4 |
※1 |
2013年1月 | 日本建築学会計画系論文集 第78巻 第683号, 65-72 |
車いす使用者のトイレ利用動作と空間寸法に関する研究 | ※2 |
2013年11月 | 日本建築学会計画系論文集 第78巻 第693号, 2315-2320 |
大型車いす使用者のトイレ利用動作と空間寸法に関する研究 | ※2 |
2014年8月 | 日本福祉のまちづくり学会 | 配慮対象者の小規模施設トイレに関する整備要望(その2) - 外出・施設利用状況による小規模施設トイレのバリアフリー化課題 - |
※2 |
2014年8月 | 日本福祉のまちづくり学会 | 日常生活に不自由を感じる高齢者に関する公共トイレ使用状況調査 ― その2.シルバーカー使用者・杖使用者・片マヒ者の大便器便房の動作分析 - |
※2 |
2014年9月 | 日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿) | 小規模施設における配慮対象者のトイレ利用に関する意識調査 | ※2 |
2014年9月 | 日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿) | 日常生活に不自由を感じる高齢者の公共トイレ利用状況調査 - シルバーカー・杖使用者・片マヒ者の動作分析 - |
※2 |
2015年3月 | 2014 年度日本建築学会 関東支部研究報告集 |
公共トイレにおける一般便房のバリアフリー化に関する研究 ―小規模施設トイレのバリアフリー化を目指して― |
※2 |
2015年8月 | 日本福祉のまちづくり学会(柏) | 小規模施設における高齢者を含む成人のトイレ利用に関する意識調査 -成人(元気・有訴者)のトイレ利用に関する課題- |
※2 |
2015年9月 | 日本建築学会大会学術講演梗概集(関東) | 小規模施設における高齢者のトイレ利用に関する意識調査 | ※2 |
2016年3月 | 2015 年度日本建築学会 関東支部研究報告集 |
2便房トイレにおけるスペース効率の良い機能分散の研究 ― 小規模施設トイレのバリアフリー化促進を目指してその1― |
|
2016年6月 | 日本建築学会技術報告集 第22巻 第51号,701-706 |
公共的トイレにおける便房内操作系設備の壁面配置の標準化 | ※2 |
2016年8月 | 日本福祉のまちづくり学会(函館) | 2便房トイレにおける機能配置の研究 ― 小規模施設トイレのバリアフリー化促進を目指して― |
|
2018年6月 | 第55回日本リハビリテーション医学会 ポスターセッション |
①起立-着座動作における手すり支持形態の差異と手すり反力の関係 ②棚手すりが立ち上がり動作時の下肢の運動力学的制御に与える影響について ③棚手すりが立ち上がり動作における質量中心速度に及ぼす影響 |
※3 |
2018年11月 | 第45回日本臨床バイオメカニクス医学会 オーラルセッション |
①着座動作時に手摺の形状が床反力に及ぼす影響について ②身体重心へ働く負の仕事率からみた着座動作における加齢の影響と手すりの役割 |
※3 |
2019年8月 | 日本福祉のまちづくり学会(東京) | パブリックトイレにおける男女共用のニーズ | |
2020年9月 | 日本建築学会大会(関東/オンライン) | パブリックトイレにおける男女共用トイレのニーズ 異性による介助・同伴や性的マイノリティ(LGBT)のトイレ利用に関する研究 |
2020年10月 | 日本福祉のまちづくり学会(オンライン) | パブリックトイレにおける車いす使用者の排泄行為の層別による必要設備の研究 -その1.装具・用具洗い設備の必要性に関して- |
2020年10月 | 日本福祉のまちづくり学会(オンライン) | パブリックトイレにおける男女共用トイレのニーズ その2 -機能分散を踏まえたトイレの配置計画の研究- |
2020年11月 | 第49回日本医療福祉設備学会(オンライン) | 診療所におけるトイレの要件調査 -トイレが患者の診療所選びに与える影響とトイレに求められる配慮ー |
2021年9月 | 日本建築学会大会(東海/オンライン) | パブリックトイレにおける男女共用トイレのニーズ その2 -機能分散を踏まえたトイレの配置計画の研究- |
さまざまな使用者のニーズ調査の結果を積極的に公表しています。
バリアフリーブック パブリックトイレ編は、1974年の創刊より、車いす使用者の方を始めとしたさまざまな身体状況の方の動作の研究成果を掲載して参りました。
当事者の方の困りごとに真摯に取り組む研究から、市場ニーズを先取りした商品や空間レイアウトをご提案、また研究成果を、学会や国への提言につなげることで、国・社会の取り組みにも貢献しています。
病院・高齢者住宅・高齢者施設編、住まいの水まわり編を合わせた3冊で、"ひとりでも多くの人に使いやすい"配慮を提案し続けています。
・市場背景やお客様の声から水まわり配慮ご提案
・使用者本人や介助の方の動作フローから、配慮のポイントを解説
・バリアフリーや介護保険関連の法令や条例に対応したプラン・器具をご提案
TOTOテクニカルセンターは、専門家のお客さまとTOTOがコラボレーション[共創]し最適な水まわり空間を生み出す場です。水まわりに関する設計コンセプトからプラン検討、実際の商品選定まで、さまざまな面でお手伝いいたします。
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ラボは部屋の大きさ、器具や手すりの位置などが自由に変更できる実物大の検証スペースです。
オフィス、商業施設、学校、医療施設、介護など建物用途別に適した商品を展示しております。
節水や清掃性、防汚効果など、写真や解説だけではわかりにくい技術を、目で確認いただけます。
TOTOは1995年から国際福祉機器展に連続出展しています。
住宅や高齢者施設の水まわりやパブリックトイレに必要な配慮、おすすめの機器を展示し、皆さまのご意見を伺う場として大切にしています。