非接触器具で衛生的な水まわり空間に

ハンドルに触れずに手を洗うことの意義

2020.6.26

手洗いの重要性は昔から言われてきましたが、これほど再認識されたことは、かつてなかったことです。流行疾患の感染経路には主に接触感染・飛沫感染・空気感染の3つがありますが、大半が接触感染と飛沫感染であり、どちらも自分の手を介して体内に入ることが多いことが広く知られることになりました。最後にしっかり手を洗い、その直後は何も触らないで、清潔な状態をなるべく維持することが最も重要であり、それが効率の良い水際対策とも言えそうです。見えない恐怖に怯えることではなく、適切な手指衛生対策の実施こそ肝要ですが、そこには再付着という大きな落とし穴があります。

水栓ハンドルから検出された多くの細菌

TOTOでは、病院の洗面所やトイレにおいて部位別に付着した細菌を調査いたしました。
その結果、触りたくないと思われがちなトイレブースのカギからは僅かな菌数しか検出されなかったのに対して、洗面所やトイレの手洗い水栓のハンドルからは、大変多くの菌が検出されました。この傾向は、病院に限らず多くの公共トイレでみられ、湿っている部分には細菌が大変多いことがわかります。

ラボ試験による結果 <TOTO総合研究所>

現場の水栓ハンドルに付着していた細菌を、TOTOの総合研究所に持ち帰り、その感染リスクについて検証を行いました。その結果、20人が触って20人に再付着したことがわかりました。これが接触感染のリスクといえます。しっかり手洗いを実施しても 同じハンドルを触ってしまうと感染のリスクは残るのです。厚生労働省の高齢者介護施設における感染対策マニュアルでは、センサー式自動水栓が推奨されています。オフィスや学校のような特定多数使用施設においても、商業施設や交通施設などの不特定多数施設においても、菌やウイルスによる特性の違いはありますが、手洗い後に非接触であることは大変重要な要素です。

効果と製品

手を差し出すだけで吐水する『自動水栓』は、手洗いの際に触れることなく水を出し止めできます。蛇口のまわりが汚れにくく、水の止め忘れも防げる衛生的で経済的な水栓です。
TOTOの発電タイプは、水の流れを利用して発電した電力を蓄電するため、電源を確保する必要はありません。また、配線工事不要の乾電池一体タイプなら、既設の単水栓を省施工で自動水栓に取り換え可能です。さらに、看護や介護、食品工場や厨房に携わるスタッフの方々の、より頻繁で十分な手洗いに向けた『スタッフ用手洗い器』も品揃えしています。適切な手洗い環境を整備するには、改修が必要になる場合もありますが、それは使用者の安全・安心や、毎日の快適を実現します。
また、自動水栓化は節水という水資源保全とランニングコストの削減にもなり、公共性の高い施設においての感染対策が施されたトイレへの更新は、地域の財産にもつながります。

自動水栓についての商品詳細は こちら をご覧ください。
パブリック向け商品 (病院・高齢者施設)は こちら をご覧ください。

今後も、TOTOの商品における技術をご紹介していきます。施設では、ご紹介した技術の体感展示もございます。より詳しい情報は、テクニカルセンターご来場の際に、専用スタッフよりご説明させていただきます。またこのサイトへのご意見ご要望がありましたら自由にご記入ください。

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