誤作動を防ぐ自動水栓を目指して

偏光板を応用した赤外線センサー

2020.11.24

水栓ハンドルに手を触れずに水を使える非接触(タッチレス)器具の導入が各所で進んでいます。とりわけ洗面空間を全面的に改装するのでなく、水栓だけを自動水栓に切り替えるケースが増加しています。
今回は、さまざまな設置環境に対応できるように工夫を凝らし「偏光板付き赤外線センサー」を搭載※したTOTOの自動水栓の特長をご紹介します。

センサーの反応を制御する

ステンレスシンクやガラスボウルなどの光の反射が強いもの、また陶器ボウルの釉薬の中にも光を大きく反射する素材があります。そのような場面、赤外線センサーが間違って反応し、水が出てしまうケースがあります。このような誤作動をなくし、様々なボウルに対応するために、TOTOのアクアオート(自動水栓)は光の反射の種類を見分ける偏光板機能をスパウト内に搭載しています。偏光板にはサングラスやカメラなどに使われる特定の光を遮る機能があります。

偏光板のしくみ

光には、縦波と横波があります。一般的な赤外線センサーは反射した縦波と横波をそのまま受光します。これに縦波を遮るフィルム(偏光板)を取り付けると横波のみが透過します。横波を遮る偏光板を取り付けると縦波のみが透過します。この性質を応用し、TOTOの自動水栓はセンサーに偏光板を取り付けました。その結果、光をそのまま反射する鏡やステンレスのような素材には反応しにくくなり、光があたると乱反射を起こす「手」にはセンサーが反応するようになります。

効果と商品

実際に偏光板を付けた場合と付けない場合を比較した映像です。この機能によって、より多くのシーンで安心して自動水栓の導入を行っていただけるようになっています。 また、継続的に光が当たり続けるとセンサーが学習し、自動で吐水が止まるしくみになっています。 このようにTOTOの自動水栓は素材の特性を区別し、誤作動が極力発生しないよう開発されています。
自動水栓についての商品詳細は こちら をご覧ください。
※一部の商品(取り替え用「アクアオート」)には搭載されておりません。

今後も、TOTOの商品における技術をご紹介していきます。施設では、ご紹介した技術の体感展示もございます。より詳しい情報は、テクニカルセンターご来場の際に、専用スタッフよりご説明させていただきます。またこのサイトへのご意見ご要望がありましたら自由にご記入ください。

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