約20秒で次の洗浄可能。パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式

トイレの混雑緩和と省施工の両立

2021.2.22

混雑による密を回避しなくてはならない昨今、パブリックトイレにも次の人を待たせない工夫が必要です。
TOTOでは、2014年の発売以来「連続洗浄・省施工」の優位性で高い評価をいただいている、パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式(床置き床排水タイプ)をさらに進化させ、2021年4月にリニューアルします。

連続洗浄と工事コストの両立に向けて

パブリック向けの便器には、水道直結のフラッシュバルブ式と、タンクに水をためて洗浄するタンク式があります。
フラッシュバルブ式は、水道直結のため連続洗浄が可能ですが、給水管の管径と水圧がダイレクトに洗浄能力を左右します。また、複数台を設置する場合は大口径の給水管が必要となります。一方、タンク式は、小口径の給水管での設置が可能ですが、タンクに水がたまるまでに時間がかかります。 今回ご紹介するフラッシュタンク式は、この2つの洗浄方式の長所をあわせ持ち、小口径のままで連続洗浄を実現する商品です。

実現の秘密はジェットポンプ技術

この商品のコアな技術は、井戸の水揚げなどにも使われるジェットポンプの仕組みです。流体の巻き込み現象を利用したこの機構は、吐水力だけで瞬間的に大きな水流を生み出すことができます。この技術を利用して、タンクにあらかじめためておいた水に、水道直結の給水管から水(19L/分)を流し込むと、タンク内の水を勢いよく巻き込んで、一気にパワフルな水流(75L/分)が便器へと流れ出ます。その後は徐々に負圧を調整して水量を制御しながら流し終えます。このため給水管が小口径でも、フラッシュバルブ式と同等の連続洗浄が可能となります。
このジェットポンプ技術により、一般的なタンク式便器ほどタンクに水をためる時間がかからないため、約20秒で次の洗浄ができます。

製品と性能

TOTOテクニカルセンター※では、実機を使ってジェットポンプ技術を体感していただけます。
この映像は特殊な便器を使って洗浄中の水の流れやタンクに水のたまる様子を撮影したものです。約20秒(現場の状況によります)でタンク内に水がたまり、次の利用が可能になるのがご覧いただけます。
また、用途に応じて床置きタイプ(床排水・壁排水)や壁掛けタイプをお選びいただけます。

※東京以外のテクニカルセンターの展示については、各エリア窓口 にお問い合わせください。

商品の詳しい情報は こちら からご覧いただけます。

今後も、TOTOの商品における技術をご紹介していきます。施設では、ご紹介した技術の体感展示もございます。より詳しい情報は、テクニカルセンターご来場の際に、専用スタッフよりご説明させていただきます。またこのサイトへのご意見ご要望がありましたら自由にご記入ください。

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