マイクロ波センサーで繊細な人の動きに対応

人の動きを読み取る新しいタイプの小便器

2020.7.14

近年、センサー付きの商品が身の回りに増えています。TOTOの小便器も以前から赤外線センサーを搭載し、自動で洗浄する機能を備えています。最近では、従来型の赤外線センサーに加え、マイクロ波センサーを搭載した商品も発売され、人の繊細な動きに、より呼応する商品に進化しています。 ここでは、赤外線とマイクロ波の違いと、TOTOマイクロ波センサー小便器の特長をご紹介します。

マイクロ波と赤外線の違い

電磁波には周波数によっていくつかの種類があり、マイクロ波は近年、自動車の衝突防止などに使われています。赤外線とマイクロ波の違いは、赤外線(光)が陶器・樹脂を透過できないのに対し、マイクロ波は透過することです。このため、マイクロ波センサーは、センサー部の黒い「小窓」などが不要で、商品や壁の中に隠蔽ができます。またマイクロ波センサーは人が近づいているのか、離れていくのか、対象物の動きと方向を検出できます。それ以外にも、多くの情報を収集できるため、より細やかな動作を検知することができます。

「マイクロ波センサー小便器」センサーのメカニズム

映像は小便器で用を足すときの動作フローとセンサーの読み取りを示したものです。便器に接近⇒身支度⇒排尿⇒身支度⇒便器から離れるという一連の流れを、マイクロ波センサーはグラフの波形の様に読み取っています。例えば人が接近するほど波形は大きくなります。身支度、排尿、立ち去りのそれぞれの動作の「大きさ」や「速さ」などを、センサーからデータ収集・解析して総合的に判断・制御するので、便器の前を通過するだけでは洗浄モードに切り替わりません。適切なタイミングで便器洗浄を行っています。

LEDターゲットマークでさらに衛生向上をサポート

写真はマイクロ波センサーを搭載している小便器です。赤外線式では必要なセンサー用の黒い「小窓」がなく、すっきりとしたデザインになっています。
さらに人の動作に連動して尿はねしにくいポイントに青色LEDのターゲットマークを照射するタイプは、はねにくいポイントに誘導することで尿はねや飛び散りを低減し、小便器まわりの衛生性向上を一層サポートします。
詳しい商品情報は こちら からご覧ください

今後も、TOTOの商品における技術をご紹介していきます。施設では、ご紹介した技術の体感展示もございます。より詳しい情報は、テクニカルセンターご来場の際に、専用スタッフよりご説明させていただきます。またこのサイトへのご意見ご要望がありましたら自由にご記入ください。

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