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展覧会レポート
2001ー2005
2006ー2010
2011ー2015
2016ー
2020-2011
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2016ー
堀部安嗣展 建築の居場所
2017年1月20日―3月19日
寛容な「合衆国」
レポーター=仲俊治
展示室に入ると、白く長いカウンターが横たわる。流れを塞きとめるそれは、堀部の世界に入ったことを告げ、道路の停止線のように、静かに、しかしはっきりと、その秩序に従うように語る。堀部さんの建築にはこのよう...
トラフ展 インサイド・アウト
2016年10月15日―12月11日
態度が形になるとき
レポーター=西澤徹夫
3階会場の部屋いっぱいの巨大な展示台=テーブルの上に並べられた無数のオブジェクト、しかしそれらはテーブルを飛び出して、TOTOギャラリー・間の入るビルの地下から4階まで、めいっぱいに散りばめられている...
スミルハン・ラディック展 BESTIARY:寓話集
2016年7月8日―9月10日
つくるんだ、という欲望をもつ幸福さ
レポーター=中川エリカ
スミルハン・ラディック展へ行った。39個の模型(立体)、88のドローイング (スケッチ)、100個のスケッチブック、2種類の映像、大きな写真パネル。多様で膨大な展示物による展覧会だが、一方図面はなく、...
三分一博志展 「風、水、太陽」
2016年4月15日―6月11日
地球と共存――自然をより美しく魅せる建築
レポーター=城所竜太
本展覧会は、作品に直接携わらない限り、滅多に見ることが出来ない三分一博志さんの設計プロセスを惜しげもなく共有している。そしてこの個展では、三分一さん自身の作品以上に、建築の在り方、役割に対する強いメッ...
岸 和郎:京都に還る_home away from home
2016年1月28日―3月20日
岸 和郎:京都に還る_home away from home
レポーター=赤坂喜顕
走る線と動かぬ線という2種類の線がある。これは現代のようなCADによる作図が主流となる以前に、手で描かれた建築図面を構成する一本一本の線の性格について述べられた言葉だ。主にトレーシングペーパーに鉛筆で...
TOTOギャラリー・間30周年記念展アジアの日常から:変容する世界での可能性を求めて
2015年10月17日―12月12日
「新しい」と「未来」を疑う時代で
レポーター=増田信吾
各々の展示を率直に素晴らしかったと言えないのは僕だけだろうか。理解するのに時間がかかった。いや、認めるのに、という方が正しい。...
フィールドオフィス・アーキテクツ展 Living in Place
2015年7月10日―9月12日
未完の物語の行方
レポーター=百田有希
展覧会を訪れてまず興味深かったのは、入口の前にある建築模型なのか敷地模型なのか分からないような大きな模型だ。話を聞いてみると、初期の代表作である「宜蘭社会福祉センター」の模型の周囲に、その後始まった新...
藤本壮介展 未来の未来
2015年4月17日―6月13日
1995年からの希望の建築またはフューチャーモンスター
レポーター=倉方俊輔
藤本壮介のプロジェクトを見ると、これ以上単純にならないだろうというワンアイデアを堂々とやっている。「藤本壮介展 未来の未来」には、そんな大胆なプロジェクトの模型が並んでいた。プロジェクトの大きさや地域...
TANGE BY TANGE 1949-1959丹下健三が見た丹下健三
2015年1月23日―3月28日
過去のことよりも、未来のことを考えさせられる展示
レポーター=藤村龍至
本展覧会は、1950年代の丹下健三に焦点を当てたものである。36歳から46歳までの若き丹下が、「広島平和会館原爆記念陳列館」(1952)をきっかけに世界に名を知られるようになり、旅をしたり現場に通った...
TOTOギャラリー・間150回展伊東豊雄展 台中メトロポリタンオペラハウスの軌跡 2005-2014
2014年10月17日―12月20日
大いなる“みんなの家” 台中メトロポリタンオペラハウス
レポーター=柳澤 潤
伊東さんが腕組みをして洞窟(トンネル?)の中にしっかりと立って「早く見に来い」とでも言っているかのような写真(写真1)にも誘われてTOTOギャラリー・間で開催中の「伊東豊雄展 台中メトロポリタンオペラ...
TYINテーネステュエ・アーキテクツ展 Human – Architecture
2014年7月10日―9月20日
夢の後
レポーター=成瀬友梨
TYIN テーネスチュエ・アーキテクツのヤシャー・ハンスタッドとアンドレア・G・ゲールセンは、2008年、大学を休学してタイの紛争地帯に渡り、多くのスポンサー企業からの資金援助...
乾久美子+東京藝術大学 乾久美子研究室 展
2014年4月18日―6月21日
小さな風景という相互連関の際立ち
レポーター=能作文徳
本展覧会「小さな風景からの学び」では2,000を超える風景の写真が一堂に展示されている。「風景」という言葉は、大きな範囲を示す包括的な概念である。たとえば絶景と呼ばれる美しい自然環境、都会の風景という...
内藤廣展 アタマの現場
2014年1月18日―3月22日
内藤廣展を見て
レポーター=西沢立衛
内藤さんの展覧会に行って来た。内藤事務所の物を持ち込んだような雰囲気の展示で、模型、スケッチ、実施図面、内藤さんの愛読書、スチール棚、事務所の壁に掛かるドローイングや書、置物などが会場に並ぶ。とくに内...
ARCHITECTURE FOR DOGS 犬のための建築展
2013年10月25日―12月21日
ことの始まりとしての展覧会
レポーター=林千晶
原研哉氏から「犬のための建築展」のレポート作成という大役を仰せつかった。大切な展覧会のレポートを建築家でもない私に頼む意図は何なんだろう? 新種のトラップか?……などと、思わず勘ぐってしまったが、どう...
クリスチャン・ケレツ展 The Rule of the Game
2013年7月19日―9月28日
大胆な俯瞰と繊細な操作:ゲームとルールとその強度
レポーター=豊田啓介
会場に入ると、正面に置かれた「ホルシム研究開発センター」の木製模型がまず目に飛び込んでくる。コンパクトカーほどもある大きな模型は、特殊な構造システムによる内部空間をそのまま体験できるように作られている...
中村好文展 小屋においでよ!
2013年4月17日―6月22日
小屋にお呼ばれして
レポーター=納谷学+納谷新
TOTOから案内状が届いた時、「あれ? 中村好文さんって、まだギャラ間でやってなかったっけ?」とビックリしました。それ位、僕らの間、いや世間一般的に中村さんと言えば、“その筋”では超ベテランなのです。...
ここに、建築は、可能か 第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館帰国展
2013年1月18日―3月23日
いま、個を超えたアヴァンギャルディズムは、可能か
レポーター=難波和彦
2012年の夏に開催された第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展において金獅子賞を獲得し、その秋に陸前高田に完成した「みんなの家」の実現プロセスを紹介した展覧会である。「みんなの家」は3.11震災...
山下保博×アトリエ・天工人展 Tomorrow―建築の冒険―
2012年10月13日―12月22日
建築家とキュレーターの新しい関係
レポーター=保坂健二朗
パネルがあって模型がある。一見する限り、きわめてオーソドックスな建築展である。しかしよくよく見ていくと、実に大胆であることに驚かされる。展覧会も、そしてそれが紹介しているところの山下保博という人物も、...
スタジオ・ムンバイ展 PRAXIS
2012年7月12日―9月22日
建築家=建築を通して社会に関与する者
レポーター=川添善行
2012年6月、ムンバイの空港に降りたった私を迎えたのは、塊となった湿度のボリュームであり、その濃厚な空気感はムンバイの社会そのものを表しているように思えた。ムンバイの人口の半数はスラムに暮らし、例え...
伊丹潤展 手の痕跡
2012年4月17日―6月23日
建築の真正な手応え
レポーター=南泰裕
時流から悠然と離れて、凛とした姿勢で孤高の路を歩み、これからという矢先に、珠玉の建築群を遺して、昨年、あまりに早く亡くなってしまった建築家、伊丹潤の展覧会が開かれた。ようやくというか、遅きに失したとい...
長谷川豪展 スタディとリアル
2012年1月14日―3月24日
建築的な、あまりに建築的な
レポーター=保坂健二朗
地下鉄の駅の階段を上りきりギャラリーのある方向へ体を向けると、「それ」が目に入り、「あれが長谷川さんが言っていた鐘楼か」と思った。確かに上方の開口部には、鐘が見えた。...
311 失われた街 展
2011年11月2日―12月24日
過去と未来のモデリング
レポーター=ケン・タダシ・オオシマ
2011年3月11日の東日本大震災が起こって以来、世界はその破壊のすさまじさをひたすら直視しつつ、東北地方/三陸海岸の再建と復興を実質的にどう行なうのかを模索してきた。よりによってM9.0の地震と、遡...
アラヴェナ展
2011年7月27日―10月1日
社会に淫することなかれ
レポーター=日埜直彦
非常に特別なシチュエーションにおかれた建築家が、そのシチュエーションの固有性を味方にし、そのリアリティに力を得た作品をつくっていくことは珍しいことではない。逆に、その場の現実から遊離しスタイリッシュで...
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