北海道士幌町は大規模畑作農業地帯であるが、畑作は水気を嫌い乾燥地を好むため、いつしか身の回りから水のある風景や豊かな水生動植物を育んだ湿地や小川が失われてきた。 当団体は、水環境の再生を目指し子育て支援およびエコ学習センター「遊~遊~村」を建設し、「親水塾」のシンボルとして「ふるさと子育て伝承館」を移築し、子育て・文化・環境ハウスとして甦らせた。
当プロジェクトは、この「遊~遊~村」を拠点に、子供達と、地域から失われた水辺の風景、水環境の再生、水がもたらしてくれる豊かな文化の復活を目指して、ウォーター・リバイバルプラン「親水塾」を昨年に引き続き実施するものである。
市原市ちはら台は入居から17年目を迎えた新興住宅地であるが、元々旧地名(水堀江・水田谷・押沼)に表されるように、村田川を中心に水の豊かな歴史ある地域であったにもかかわらず、現在の新住人は、そのことを知らず、現状残された自然についても関心が薄い状況である。
当団体は、以前からの自然を残した牧園自然公園や、ちはら台の南側を流れる村田川土手を一体的に整備・管理し、さまざまなイベントを通して地域住民に自然とのふれあいの場を提供している。
当プロジェクトは、ちはら台のふるさとづくりとして、自噴している井戸を利用して、その廻りを以前は飛んでいたホタルが住めるような自然環境を再生し、地域住民の自然とのふれあいの場『蛍の里』づくりなどを近隣の小学生と父兄とともに実施するものである。
当団体は、環境汚染が深刻な社会問題となる中、『水』からうける恩恵を今一度見つめ直し、その源たる水源地を守るという責任と自覚を再認識することが必要だと考え、当団体のもつ全国的なネットワークを活かし、各地の水源地をきれいにする美化活動を地域住民と協力し実施している。
また子供たちが環境に対する自分の責任と役割を自覚する心を育てる環境問題研究教室『エコクラブ探検隊』を結成し、各地でさまざまな体験学習・研究会・見学会・勉強会等を開催している。
当プロジェクトは、各地の水源地をきれいにする「水源地をきれいにするキャンペーン」活動の実施と、環境問題研究教室『エコクラブ探検隊』を開催し、全体報告会を開催するものである。
横浜市と道志村は、100年以上も前から取水・水源涵養の関係で結ばれており、市民による水源林の管理や間伐材の有効活用について、双方の間で積極的に検討されている。
当団体は、横浜の水源林(道志村)と元貯木場(横浜市)の倉庫を結ぶ活動『水源林を手入れして、そこでの発生材を街(元貯木場)に運んで木工する』といった森と街をつなぐ持続可能な森林保全活動(森林整備~間伐材利用)を率先して行っている。
当プロジェクトは、日頃何気なく使う水にも故郷(水源)があることの認知を図る活動として、街の住民がもっと身近に森林や山村に触れることができるように、道志村の下流域に位置する小学校、市民活動団体等を対象に出張による森林環境教室を行うものである。
当団体は、中山間地域(山梨県北杜市須玉町黒森地区-増富地域交流振興特区内)に豊富に賦存するバイオマス・水・風・太陽などの複数の自然エネルギー資源を組み合わせて、中山間地域オンサイト型の電力自給事業を行う「自然エネルギー自給プロジェクト」を実施し、昨年からマイクロ水力発電に取り組み、実験装置を稼働させ、現在独自のマイクロ水力発電機の開発に着手している。
当プロジェクトは、水を中心とした自然エネルギー全般の活用を広く普及させるために、山梨県北杜市須玉町の鉱泉施設を中心としたマイクロ水力発電を活用した自然エネルギー自給型の循環型社会モデルを例に、小中学校向けの「水エネルギー学習プログラム」を開発し、水の有効活用を提案していくものである。
当団体は、京都・大阪の水瓶である琵琶湖の水質に着目し、不耕起稲作、炭・EM菌での水質向上と維持を図りながら、同時に生き物観察等を行い自然と関わることで、環境に関心をもつ子供や大人の輪を広げていく活動を行っている。
当プロジェクトは、環境のために自分が出来ることを実感できる場所“水守の郷”での経験から、「不耕起稲作の実践」、「山の保全と炭焼き(倒木や間伐材を利用した炭づくり)」、「炭・EM菌での水質改善」、「常設施設の運営」などを通し、環境に関心をもつだけではなく、積極的に働きかけることのできる次代の担い手の育成を図るものである。
当団体は、阪神淡路大震災・中越地震等の、大災害時のトイレ環境が劣悪であり、高齢者や障害者、特に女性への配慮が行われていなかったことから、2005年に「女性の視点で災害時のトイレを考える」調査を実施した。その結果、トイレを我慢することが原因で死亡した女性が多かった事実を知り、災害時に障害者・高齢者・健常者などに快適なトイレ環境について調査・研究を行っている。
当プロジェクトは、『泉の水が市民を癒してくれる』をテーマに、まんまんと水の溢れる泉をつくり、みんなが憩える泉として街の水の文化を創りだし、同時に災害時には泉に組み込まれているユニバーサル仮設トイレとしても利用可能な一体化したシステムの調査研究である。
「日本最後の清流」として有名な四万十川では、流域各地に清流を守ろうとする人々が大勢いる一方で、漁業資源の減少や水質の悪化の懸念が年々高まっている。
当団体は、地域の環境・文化問題を専門的な立場で考え、科学的な調査活動を通して四万十川流域の総合的な環境保全や文化活動の推進に取組んでいる。
当プロジェクトは、四万十川流域および域外の参加者で源流から河口まで、徒歩、自転車、カヌーなど人力で移動しながら流域の水環境調査を行い、河川の保全に取組んでいる団体・個人の話を聞き、この活動の成果を水と暮らしの文化モデルとして全国に情報を発信する他、イベントの定着化を図る活動である。
当団体の活動は、財団法人:世界自然保護基金ジャパン主催の「第十二回全国中学生・高校生 かけがえのない地球を大切に(2003年)」の作文コンクールで最優秀に輝いた、済美平成中等教育学校一年生の「濁ってしまった宮前川の声」と題する作文とその裏づけとなる調査研究資料である「よみがえれ 宮前川」に深い感銘を受け、大人としての責任を感じ、川の流域で暮らし、活動する市民・企業・団体等に参加を呼びかけ、清く美しい宮前川づくりに取り組んでいる。
当プロジェクトは、宮前川を甦らせるために“ホタル”をキーワードにして、多くの市民に川に目をむけさせてきれいな川を取り戻し、持続して河川の清掃活動等に取り組む活動である。
当団体は、利便性と引き換えに失ってしまったふるさとの原風景を再生するために、『ほり干し』や水辺環境整備、小中学校への出前環境講座などを実施している。かつて『ほり』は、飲用水や農業用水として利用され淡水魚が生息し、そこに集う人のコミュニティーやアメニティーの機能をもっていたが、水道や科学肥料の普及により生活的機能や農業的機能の必要性が低下し、住民の“ほり”に関する意識が薄れていった。また合成洗剤や化学肥料の流出により水質が汚濁し、私たちの記憶にある原風景や原体験の場を消滅させ、そこを棲家としていた生物たちも姿を消した。
当プロジェクトは、『ほり』という地域特有の歴史・文化的遺産を、21世紀を支える子供たちに伝え、また『ほり干し』という伝統的事業を通して、この事業がもつ役割を学び実践していく活動である。
球磨川を育む上流の山々は九州山麓の広葉樹林(落葉樹・常緑樹)、針葉樹林、人が畑の様に造った、スギ・ヒノキの人工林であり、昔は豊かで清らかな水をとうとうと生み出していた森も、戦後人の手により人間のための生産の森が増え続け、森の姿が変わった。その後人工林は、時代の流れとともにさまざまな要因により管理されず放置された現状である。
当団体は、人間が変えていった森の姿を昔のような清らかな水を育む生きた森へと戻すため、森づくり(植林活動)を実施、管理している。
当プロジェクトは、継続的に流域の“どんぐり”を拾って発根、発芽させ、成長した苗木を植林し、広葉樹の森を再生することにより、清らかな水を未来の子供たちに残していく活動である。
当団体は、今年で6年目を迎える学校NPOで、現在生徒たちが中心となり、10年計画で約800坪の山林・原野を開墾して、島型循環エコシステムを備えた新キャンパスの開校を目指している。
当プロジェクトは、かつて沖縄の家庭ではごく普通にみられたこの循環型システムの再生過程を授業として取込み、生徒の体験学習の場にすることで水不足に悩まされる沖縄での水環境について考える機会を提供し、それらの学習を通し、生徒たちが持続可能な循環型生活や自然環境について自ら考えることができるような手助けを行うほか、地元の小学生を招き一緒に作業をしながら環境教育を行う活動である。