仙台市の市街地を流れる広瀬川で、川で遊び川に学ぶ機会の少ない幼児、中学生、高校生、社会人を対象とした年代別の環境プログラムを作成・実践し、地域の環境保全や活性化の推進力となる人材の育成を目指す。
水環境や森林の保全を通して、自然の調和の中で生かされている人間を含むすべての生き物のいのちのつながりに気づき、その気づきからのアクションを促すことを目的としている。2014年度に開始した約1haの里山や休耕地での保全活動を継続するとともに、自然資源のワイズユース、地域の豊かな自然環境を通した地域間交流を推進する。
千葉県九十九里海岸で東日本大震災による津波の被害を受けて枯れた保安林を整備し、これまでに18,900本の植樹を行ってきた。枯れた部分に苗木の補植を行い、海岸林の機能強化を目指し、下草刈り活動を行い、被災地の生活環境再生を目指す。
ビオトープ18年目のほたるの里は、木々が茂り景観的な環境ができつつある。今後は、ホタル等の水生生物が生息する環境づくりを、専門家などから学び、里の湿地および水路を重視した整備活動を行う。ホタルは水環境の指標でもあり、水の大切さを学ぶために、里の前の新川で五感を使った体験学習も実施する。
一級河川・白子川の源流を活動拠点として、涌水と水辺環境の保全活動を開始して14年目を迎えた。これまでに培った地域との絆や市民活動としてのノウハウ等を有効活用して、地元の学校・子ども・区民・商店に川の動植物が加わって、「みんなの白子川」という思いを共有できる涌き水の町づくりを目指して、川清掃や生き物調査等を定期的に行う。
葛西海浜公園西なぎさにおいて、公園を利用する人たちに心地よく使用していただくとともに、西なぎさに生息する多様な海洋生物・鳥類の漂流ゴミによる被害を最小限にとどめることを目的として、春から秋にかけて西なぎさに漂着するゴミの清掃活動を実施する。
三重県東紀州地域を中心に、海・山・川の自然と水環境保全活動を地域住民とともに行っている。本プロジェクトでは、従来工法の海の植林とあわせ、新規に石詰礁による海藻域の拡大とそこに集まる小型海洋生物の多様性を広げる活動を行う。
貴重な植生物が生育する湿地帯がある大富山を大切に守り育てていくために、貴重な植物等を保護・涵養する保護柵を設置し、街道に沿って流れる川と結びつけ、憩える場所づくりを行う。また、生育する植物等の勉強や歩こう会を開催し、多くの市民に大富山の良さを知っていただく機会を作る。
原生林化し荒廃が進む状況となっている射水南部丘陵地を水と緑の輝く里山にして、松茸などの茸が生え、ホタルが乱舞し、冬には白鳥が飛渡する地域を守るために涵養林を整備する活動を行う。また、環境保全の学びの場として体験交流を行う。
野洲市の8割の川が合流して琵琶湖に注ぐ家棟川で、市民・子どもに参加を呼びかけ、水源の山、森、川、田畑、びわ湖を一体とした環境保全活動を実践する。自然環境への関心を高め、琵琶湖や川に親しみをもち、守ってくれる市民を増やす。
陸と海のそれぞれからの自然の恵みを受けて育つ”米”と”海苔”を自分たちで育て味わうことで、参加者に海と陸とのつながりの重要性を実感してもらうとともに、地域の生活に根ざした持続可能な環境保全のあり方を地域と一緒になって考え伝えていく。
姫路駅南にある外堀川は河川公園等の美化整備が充実し、地域住民の利用が進んでいるが、それによってゴミのポイ捨てや不法投棄が増えている。そこで、ボートを使ったゴミの回収活動等を行うことで、モラルや道徳心の向上、自然豊かな環境づくりの推進、社会課題解決に向けた情報交換やネットワークづくりを行う。
森づくり活動体験を通して豊かな心と森を育てていくために、手つかずで荒れた森を環境教育の場として活用し、年4回シリーズで森林整備体験、森の探検、クラフト、生態系の観察などを行う。それにより環境問題に気づき、何らかの働きかけができる「行動できる人」を増やす。
大人から子どもまで一緒に学べる体験型学習として、水晶山登山、昭和池清掃と植樹、朽網川河口清掃、カブトガニ産卵観察会などを実施する。山から海へとつながる豊かな自然環境が守られ、次世代へ継承することの大切さについて共感できる環境意識の高いひとづくりを行う。
釣川の川上から河口までの16キロと玄界灘に浮かぶ2つの離島である大島、地島を結ぶYの字に沿って環境を改善していくプロジェクト。以前はきれいだった釣川も近年では水が汚れ、ごみが放置され、海岸にごみが押し寄せているため、地域の担い手である若者が主体となり、自らの手でごみのない釣川を実現させていく。
横代校区では、住民の河川愛護意識の向上を目指すとともに、子どもたちへの環境学習として、稗田川の清掃活動を主な活動とする清流キャンペーンを行っている。川の清掃活動や横代中央公園の美化運動を通して、環境保護の重要性を住民が認識し、環境保全のための方策を住民全体で考え実行していく。
白砂青松の海岸線と豊かな干潟の大新田海岸は、かつては中津市民の憩いの場であり、豊かな海のシンボルであったが、高度成長期を経て、松林は荒廃してしまった。しかしながら、カブトガニやアオギスなどの希少種も多く、国内屈指の生物多様性を誇る場所として近年注目されている。水を涵養し、沿岸の海岸林の整備や保護を通して、干潟環境を保全するとともに、環境学習や憩いの場を児童や市民に提供する。
温泉湧水量全国一の温泉地にあって温泉水の流れ込まない市内唯一の河川”冷川”の自然環境を整備し、生息する魚類・小生物の成育環境を守り、希少となっているゲンジボタルの保護・育成に取り組む。活動を通して地域づくりを行い、子どもたちへの環境教育を進めていく。
生活排水問題に悩むダム湖で、官学民産の共同企画でかき殻を使用した水質浄化作戦を行う。今回からは、ホタル育成のためのカワニナの飼育研究に重点を置き、生活排水浄化活動と並行して、環境授業も行うことで、地域住民の水環境保全への意識を高め、ホタル祭りに向けた町興しをする。
ネパール東部のサンクワサバ郡山奥の丘陵地帯は、ネパールの中でも水・トイレの普及率が最も低い。この地域の2村の人々に、給水設備とトイレを届け、衛生習慣を改善するためのプロジェクトを支援すると同時に、ネパールの人々の水・トイレがない生活を、学校への出前授業を通して日本の子どもたちに伝え、水とトイレに簡単にアクセスできる日本の生活をあらためて振り返る機会を創出する。
カンボジアの農村地域は水道が整備されておらず、井戸や雨水・ため池・川などを利用している。また学校の井戸は劣化や老朽化により故障し、水の使用ができない学校が増えている。井戸の修理、浄水器の設置・使用の促進、植樹・苗づくり、清掃指導等の具体的な行動を体験する環境教育を行い、環境保全の意識向上を促進する。
北部カーボデルガド州の村では、水や公衆衛生が完備されておらず、村民は雨期には川から、乾期には穴を掘り水を得、そのまま生活すべてに用いている。その水は汚濁しており安全な水とは言えず、村々で下痢やコレラが蔓延している。浄水器500個を制作・配布し、公衆衛生トレーニングを行うことで、村人に安全な水を供給し、公衆衛生意識の向上と実践を行う。それにより、疾病率・死亡率の低下を図る。