TOTOの創立者である大倉和親は、2代目社長に送った書簡の中で「どうしても親切が第一、良品の供給、需要家の満足が掴むべき実体で、その実体を握り得れば、結果として報酬という影が映る」という言葉を残しています。この言葉は「先人の言葉」として代々の経営者に引き継がれてきました。18代目となる私もこの考え方を経営の根幹に置き、世界中で働く約35,000人のTOTOグループ員の先頭に立って世界中にTOTOファンを増やしていく所存です。
私が考えるTOTOグループの強みは人です。研究・商品開発から生産・販売、間接部門に至るまで、世界中のすべてのグループ員が「すべてはお客様のために(All for customer)」という想いを共有できる集団であること、仲間を思い、助け合い高め合える集団であることは、TOTOの誇りであり、企業価値の源泉であると確信しています。
TOTOを取り巻く環境は激しく変化しています。この状況は今後さらに加速することは明白です。この変化とスピードに負けないために、失敗を恐れず、今まで以上に迅速な意思決定を行うとともに、これを実現するためにコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。
TOTOグループが2030年にありたい姿を示した共通価値創造戦略「TOTO WILL2030」も折り返しを迎えました。STAGE1での反省もふまえ、変化を恐れず進んでいくとともに、2030年のその先のTOTOグループのグランドデザインも描いて参ります。
代表取締役 社長執行役員
田村 信也
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