石狩川水系旧美唄川にある「水辺の楽校」をはじめとする河川環境を活用して、水質・生物調査、カヌー体験などの自然体験、川での安全講座等を実施し、地域の活性化と河川環境の保全を促す。また、冬にはバイオブロック工法(カミネッコン)による植樹を実施することで、川の環境保全・緑化に対する関心度を高める。
仙台市の市街地を流れる広瀬川で、川で遊び川に学ぶ機会の少ない幼児、中学生、高校生、社会人を対象とした年代別の環境学習プログラムを作成・実践し、地域の環境保全や活性化の推進力となる人材の育成を目指す。
かつてあった里山・畑・暮らしのつながりを蘇らせるために、スギヒノキ林、竹林、雑木林での保全活動をパワーアップし、排出材を循環型農法で耕作している畑の資材、薪などに積極的に利用する。また、体験学習や普及啓発イベントの機会を増やし、県内外の広い年代層へ学びの機会を提供する。
ビオトープ18年目のほたるの里は、ホタルを始めとする水辺や草地の生き物の生息環境が整いつつある。さらなる生息環境の充実と保全活動に取り組む人の増加、子どもたちへの環境保全の啓発と継承を行うために、湿地と池の整備作業、生き物への関心を広げるための観察会と体験学び会を開催する。
千葉県九十九里海岸で東日本大震災による津波の被害を受けて枯れた海岸防災林を整備し、これまで約26,000本の植樹と下草刈りを行ってきた。下草刈りは植樹後、最低5年間繰り返すことが一般的であり、これまで手がけてきた2.6haの下草刈り活動を行い、クロマツの苗木の成長を促進させ、被災地の環境の再生を目指す。
里山をとりまく環境、子どもをとりまく社会環境の変化は大きい。田んぼの生物相を再生させるため、湧水を使った冬水田んぼや里山保全した林や竹林を利用し、子どもたちが自然と触れ合うプログラムを提供する。人間と生き物とが共存できる社会をつくるため、地域に残る自然環境を「見て」「考えて」「知ってもらい」「行動できる」人材を育てる。地域に根付いた文化や地域の人々との交流を通じて、子どもの健全な心身の発達に寄与する。
葛西海浜公園西なぎさにおいて、公園を利用する人たちに心地よく使用していただくとともに、西なぎさに生息する多様な海洋生物・鳥類の漂流ゴミによる被害を最小限にとどめることを目的として、春から秋にかけて西なぎさに漂着するゴミの清掃活動を実施する。
SUP(Stand Up Paddleboard)を楽しく漕ぎながら、河口域、沿岸域の水面および水面直下を漂うプラスチックゴミを拾う。川面という水面からの視点で私たちの生活を見直し、世界的にも大きな問題となっているマイクロプラスチックの海洋への流出を防ぐ。この活動を横浜から発信し、日本全国へ、そしてゆくゆくは海外へも伝えていく。
原生林化し荒廃が進む射水南部丘陵地で涵養林を整備する活動を行い、松茸などの茸が生え、ホタルが乱舞し、冬には白鳥が飛渡する水と緑の輝く里にする。また、環境保全の学びの場として子どもたちの体験交流を行う。
貴重な動植物が生育する湿地帯がある大富山を大切に守り育てていくために、湿地帯の雑木の伐採や保護柵を設置する。また、生育する動植物の勉強や歩こう会を開催することで、多くの市民に大富山の良さを知ってもらう機会を作る。
表浜BLUE WALKは、50km続く長大な砂浜を徒歩で清掃する活動を行い、豊かな砂浜の価値について沿岸域住民に知ってもらい、沿岸域住民のみならず、社会の意識を高め、豊かな砂浜環境を将来世代に残したいという思いを込めた活動である。若い世代に自然の美しさ・大切さを体感できる機会を提供することで、環境保全への関心や意識の向上・発展に寄与する。
大阪湾に流入する河川を通じて都市部から大量のゴミが瀬戸内の島に漂流することは、あまり知られていない。瀬戸内の島である友ヶ島でゴミ拾いを実施し、ゴミを利用したペットボトルランタンを作り、都市部で展示することで、大阪湾・瀬戸内海のゴミの状況を多くの人に知ってもらい、都市部に住む人々の意識を高め流出するゴミを減らす活動を行う。
世界遺産姫路城にゆかりある外堀川は河川公園等の美化整備が充実し、地域住民の利用が進んでいるが、それによってゴミのポイ捨てや不法投棄が増えている。そこで、ボートを使ったゴミの回収活動等を行うことで、モラルや道徳心の向上、自然豊かな環境づくりの推進、社会課題解決に向けた情報交換やネットワークづくりを行う。
広島市街地で唯一自然護岸が残り、アシが群生している汽水域の京橋川河岸は、カニ等の希少な生物も生息しているオアシスである。そこを活動拠点に、アシ舟作りやカヌー体験、生物観察、干潟でのとんど祭り、新芽を促進するアシ刈りを実施。「川に近づき、川を利用し、川で遊び、美しい川を創る」をモットーに多くのNPOと連携し、地域自治会とも協働して活動を展開している。
釣川の川上から河口までの16kmと玄界灘に浮かぶ2つの離島である大島、地島を結ぶYの字に沿って環境を改善していくプロジェクト。以前はきれいだった釣川も近年では水が汚れ、ごみが放置され、海岸にごみが押し寄せているため、新しい地域の担い手である若者が主体となり、自らの手で地域の自然を守るアクションを起こしていく。
畑ダムの下、石橋川から梅崎橋までの約4kmを活動範囲としており、金水橋付近ではたくさんのホタルが発生している。2013年10月に完成した「ほたる館」を利用してホタルの幼虫を飼育し、幼虫の放流を行うとともに川の流れの周辺の草刈りを実施し、「ほたる館」の周辺でもたくさんのホタルを飛翔させる。
関の江海岸は別府市唯一自然の砂浜のある海岸で、一昨年はウミガメの産卵が確認され、関係者に保護されている。近年、住宅化が急激に進み、心ない人たちによる川や海へのゴミの投げ捨てや台風による漂流物などで環境が悪化し、生物の生育環境に悪影響を与えている。多くの地域住民とともに環境の保全と整備に組織的、継続的に取り組み、環境改善を図るとともに、環境に対する意識を高め、自然豊かで美しくみんなから愛される関の江海岸にしたい。
宮崎県一ツ葉海岸は全国でも有名なアカウミガメの産卵地だが、近年その頭数は減少傾向にある。原因は主に漂着ごみで、子ガメが海に戻る際の障害になり、親ガメの誤飲などにも繋がっている。産卵期前から毎月ビーチクリーンを行い、産卵期にはビーチに立ててある旗の意味や孵化した後の卵の殻、子ガメの足跡や産卵の観察会などを開催することでカメの上陸環境を保全する。
東ティモールはアジアの最貧国と言われており、なかでもリキシャ県・マヌファヒ県は最も貧しく、給水衛生設備等、基本的サービスへのアクセスが低い地域である。その地域の水と衛生を改善するプロジェクトをWaterAid東ティモールオフィスとともに実施する。同時に東ティモールの水・衛生状況を日本の子どもたちに伝え、水とトイレにアクセスできる日本の生活を振り返るための出前授業を担う人材を育成、出前授業を展開していく。
カンボジアの農村地域は水道が整備されておらず、井戸や雨水・ため池・川などを利用している。また学校の井戸は劣化や老朽化により故障し、水の使用ができない学校が増えている。井戸・トイレの修理、浄水器使用促進、植樹・苗木作り、清掃活動等の具体的な行動を体験する環境教育を行い、環境保全の意識向上を促進する。
水環境を整え、命を守る事業として、水を媒介とした感染症が慢性的な問題となっているミャンマー南部のエヤワディ地域で井戸建設事業に取り組む。ひとつの集落の村人(約1,000人)に井戸の水が平等に行き渡るように発電機付き大型井戸を建設。安全な水で子どもたちの命を守り、健やかな成長を支える。
インド西ベンガル州コルカタのスラム地域は、大雨がもたらす洪水が原因で、家屋や教育、保健衛生に被害を受けているが、住民の防災に対する意識が低く、情報も少ない。地域の青少年を中心とした情報収集・理解・発信による意識啓発、清掃活動を実施することで、水関連の災害への理解、被害の予防や軽減に向けた人材育成を目指す。
インドのグジャラート州において、飢餓や栄養失調から子どもたちを守るために建設されている医療施設(Anganwadi Centre)に飲料水タンクや幼児用トイレを設置し、緑化活動を行うことで、子どもたちの水・衛生環境の改善を図る。
北部カーボデルガド州は、安全な水へのアクセス率が低い。汚水の使い回しもありスラム地区ではコレラの罹患・死者も毎年出ている。共同水タンク(12m3)を建設し、1200世帯の2日分の料理用の水が賄える設備を整え、配水。スラム地区の水アクセスの改善を図り、水探しを担う女性の労力を低減させ、コレラ等水を媒介とした感染症の疾病率・死亡率の低下を図る。