ユニバーサルデザインStory

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未来へ歩むヒト・モノ・コトを紹介するコラムです。

Story16
インタビュー

“保護者のトイレを待ちきれない”子どもたち。
発達障がいの専門家と、子どもが楽しく待てるアイキャッチとなるアートを考案

story16 “保護者のトイレを待ちきれない”子どもたち。発達障がいの専門家と、子どもが楽しく待てるアイキャッチとなるアートを考案

発達障がいのあるお子さんは、「初めての場所が苦手/考えるよりも先に動いてしまう」といった特性から、保護者の方は外出中、落ち着いてパブリックトイレを使用できないケースがあります。そこでTOTOでは、社外の有識者とともにプロジェクトチームを立ち上げ、発達障がいのあるお子さんの興味・関心を引き、トイレ内で楽しく待てる工夫としてアイキャッチとなるアートの制作に取り組みました。中心メンバーであるUDアドバイザーの橋口亜希子さん、デザイナーの垣花創さん、TOTOの寺嶋菜々に、アイキャッチとなるアートの特徴や狙いを伺います。

  • UDアドバイザー
    橋口亜希子(はしぐち・あきこ)さん
    23年前にわが子が発達障がいと診断されたことから、親の会設立など発達障がいの理解啓発活動を行っている。2018年10月に発達障がいを手がかりとして社会の困りごとを解決するコンサルティングを行う橋口亜希子個人事務所を設立。
  • デザイナー
    垣花創(かきはな・はじめ)さん
    TOTOで17年勤務し、国内外の製品のデザインに携わった後、現在は有限会社ステップ・ワンの代表取締役社長として、製品デザインの経験を生かし、プロダクトデザインからブランドデザイン、ディスプレイデザインまで幅広く手がける。
  • TOTO UD・プレゼンテーション推進部 UD推進グループ
    寺嶋菜々(てらしま・なな)
    2010年入社。入社以来、営業業務に従事。2022年よりユニバーサルデザイン視点での販売促進・商品開発支援に携わる。多様な人のパブリックトイレの利用状況やニーズ調査を行い、より多くの人が使いやすいトイレのあり方を提案。

“視覚優位”という発達障がいの特性を生かして

“視覚優位”という発達障がいの特性を生かして

「発達障がいの困りごとに寄り添った提案をしたい」という思いがプロジェクトのきっかけに

橋口亜希子さん(以下、橋口)
垣花創さん(以下、垣花)
寺嶋菜々(以下、寺嶋)

 発達障がいのあるお子さんと外出先でパブリックトイレを使うときの困りごとをお聞かせください。

橋口:

発達障がいのあるお子さんのなかには、初めての場所に不安を感じ一人でトイレに入れなかったり、家と違う環境や設備に戸惑いパニックになってしまったりする子がいます。ある程度大きくなっても親の見守りや介助が必要な場合もあるのですが、見た目ではわかりにくい障がいなので、車いす使用者トイレに入ると「なぜ一緒に入るの?」「なぜ車いすの人に譲らないの?」といった冷たい視線にさらされてきました。

パブリックトイレの変遷について少しお話しすると、昔は障がいのある人が入れるトイレがなく、車いすの人は外出したくてもできない状況にありました。この困りごとを解消するため登場したのが車いす使用者トイレです。その後、徐々にオストメイト用流しなどほかの困りごとに対応する設備が追加されていき、車いす使用者トイレが多機能化しました。しかし、その結果、車いす使用者トイレに利用者が集中してしまうようになりました。

そうした状況を解消するため、2012年頃から車いす使用者トイレの機能を他のトイレに分散する試みが始まり、さらに2016年頃からは車いすで入れるトイレとは別に男女共用広めトイレを設置する検討が始まりました。これはとても画期的だったと思います。車いすで入れるほどの広さはないけれど2人でも入ることができ、異性による介助も可能なトイレ。男女共用広めトイレは、発達障がいや知的障がい、高齢者など見守りや介助が必要な方やトランスジェンダーの方など、さまざまな人にとって使いやすいトイレです。

発達障がいのある息子さんを育てた経験から、後輩ママたちの相談に数多く乗ってきた橋口さん

橋口:

一方で、男女共用広めトイレが設置されればすべて解決というわけではありません。発達障がいのあるお子さんは「落ち着いて待つ」ことが苦手で、保護者が排せつしているときに勝手にカギを開けて出ていってしまうことがあるんです。そうすると、迷子になったり、事故にあったり、誰かに連れ去られたりしてしまうかもしれません。はぐれてしまうことは命にも関わることです。「外出中は自分のトイレは我慢する」という保護者もいて、朝から夕方まで一度もトイレを使わない方もいるほどです。私も息子が小さいときはとても苦労しました。

そこで今回のプロジェクトチームでは、子どもの注意を引く「アイキャッチとなるアート」を考えることにしました。発達障がいのあるお子さんは視覚優位で、目から入る情報を受け取りやすいという特性があります。注意散漫で気が散りやすい一方で、特定のものが視界に入るとほかのことを忘れてしまうくらい集中することもあります。こうした特性をもとに制作したアートをトイレの個室内に掲示し、保護者の排せつが終わるまでの少しの間、それを見て楽しく待ってもらおうという狙いです。

発達障がいのあるお子さんの興味関心に合わせてさまざまな遊び方ができるアート4案

発達障がいのあるお子さんの興味関心に合わせてさまざまな遊び方ができるアート4案

 完成したアートの特徴をご説明ください。

<アートA:丸い1〜10>
仕掛け 数える、指さす、規則性がある(サイズの大小・色の濃淡)、探すなど
考慮した人の
特性
数字が好き、体を動かしていると落ち着く、パターンなど規則性があると安心するなど
楽しみ方 1~10まで探して数えてみよう。大きさが小さく(色が薄く)なっていくことに気づくかな。だんだん声を小さくして読んでみよう。など
垣花:

発達障がいのあるお子さんは「規則性があると安心する」「数字に興味がある」という特徴があると聞き、1から10までの数字をランダムに配置したアートを作成しました。発達障がいのないお子さんも数字を数えるのは好きだし、日本語が読めない海外ルーツの子どもでも楽しめるでしょう。普通だったら数字を囲う丸は1を小さく、10を大きくすると思いますが、あえて逆にしています。1から順に10まで数えたら、今度は丸が小さい方から数えていく。そんなふうに親子で会話しながら一緒に楽しむ様子をイメージして制作しました。

<アートB:円周率>
仕掛け マニアックな知識(円周率)、かたちから連想する、指でなぞるなど
考慮した人の
特性
覚えるのが得意、指遊びが好き、連想するのが好きなど
楽しみ方 数字の並びは何だろう?円周率であることに気づくかな。丸く描かれた数字や緑の線は何に見えるかな。路線図?アリの行進?など
垣花:

橋口さんから「何かを覚えることが得意な子も多いので、ちょっとマニアックなものもあるといい」とヒントをいただいて、円のまわりに円周率を記載しました。円周率を知らなくても、電車好きの子だったら緑の点線に東京の路線図を連想するかもしれません。駅名を一つひとつ挙げたり、接続している路線名を答えたり、いろいろな遊び方が考えられます。

<アートC:らせん階段>
仕掛け 指でたどる、ストーリー性がある(ゴールがある)、数えるなど
考慮した人の
特性
指遊びやごっこ遊びが好き、数字が好きなど
楽しみ方 階段を指で登りながら数字を数えてみよう。反対周りにたどってみよう。3周したら、旗を取ったら終わりにしよう。など
橋口:

発達障がいのあるお子さんの中には指などを動かしていると落ち着く子がいるので、ただ見るのではなく指で絵をなぞっていけるようなものもあるといいと思いました。また、らせんを描くものとの相性が良く、たとえば海外のセンサリールーム(※)には光がらせん上に落ちてくるものが設置されていたりします。指遊びとらせんを組み合わせられないかと垣花さんに相談し、階段を登って降りる遊びができるこのアートをご提案いただきました。
※聴覚・視覚など感覚過敏の症状がある人やその家族が安心して過ごせる部屋。

垣花:

最初は階段を登った後の点線を入れていなかったのですが、そうすると階段を登りきって10にたどり着いたら終わりになってしまう。保護者の排せつが終わるまで時間を稼げるよう、点線でつないでもう一周できるようにしました。工夫すれば長く続けられるし、「次に10まで言ったらおしまいね」と区切りをつけることもできます。

橋口:

途中で出ていってしまうのも困るけれど、いつまでも夢中になってトイレから出てこられなくなるのも困るので、この気遣いはとても助かります。終わり方を指示しやすいというのも重要なポイントだと思います。

<アートD:いろんなハト>
仕掛け 数える、同じものを探す、違いを見比べる、同じ鳥を指さすなど
考慮した人の
特性
共通点/違いなど見つけるなどのクイズが好き、体を動かしていると落ち着くなど
楽しみ方 同じ色の鳥は?ピンクの鳥は何羽だろう?目のある鳥はいるかな?1羽だけ違う鳥どこだ?など
垣花:

さまざまな色の鳥を並べて、「オレンジの鳥は何羽いる?」「水色の鳥は?」と遊べるようにしました。ただ、色の区別がつきにくい子もいるので、赤い鳥はとても小さくですが目を描き、形でも見分けられるようにしています。よく見ると1羽だけ広げた翼の羽先の形が違う鳥も配置しています。一人ひとりの興味やレベルに合わせて遊び方を選べるようデザインしました。

寺嶋:

身体的な障がいに配慮する場合は「車いす用スロープの傾斜は何度が望ましい」といった数値化や最適解を示すことができますが、発達障がいの特徴は多様であり固有なので、それが難しいです。数字が好きな子もいれば、色や形に注目する子もいますし、指を動かしたがる子もいます。ですので、それぞれの親子が空想を広げて多様な遊び方ができる工夫がちりばめられているものがいいと思います。また、アイキャッチとなるアート自体もひとつに絞らず場所によってさまざまなデザインがあるのがいいと思っています。

今回のアート制作の視点をまとめた図。多くのアイデアや考え方からアートに組み込む仕掛けを整理しました

発達障がいのない子どもにも楽しめるものに

発達障がいのない子どもにも楽しめるものに

 アイキャッチとなるアートを制作するときに大事にしたことはありますか?

寺嶋:

“いかにも福祉っぽいもの”ではなく、デザイン性が高いことを大事にしました。建物になじむようなものでなければ、このアートを紹介しても活用してもらえないと考えました。

「発達障がいを手がかりに誰もが使いやすいものをつくる」という方針に共感

垣花:

私は「発達障がいのあるお子さんのために」という発想からどれだけ離れられるか、ということを心がけました。発達障がいか否かと一応線を引いているだけで、みんな得意・不得意や凹凸があるものでしょう。階段やエレベーターに掲示されていても違和感がなく、たくさんの人が楽しめるものをつくりたいと思いました。

「商業施設のフロアごとに掲示するアートを変えてもいいのでは」と垣花さん

橋口:

そこは議論を重ねた部分ですね。こういうプロジェクトでは「発達障がいのあるお子さんのために」と考えがちですが、そうやって特別につくられたものは子ども本人が「恥ずかしい」と思って使わなかったり、保護者が深刻になってしまったりするんです。それに、発達障がいの特徴は、程度の差こそあれ実は誰もが持っているもの。「発達障がいを手がかりに」誰もが使いやすいものをつくる、という考え方が大事だと思っています。

寺嶋:

娘が4歳で外出先では一緒に個室に入るのですが、フタが自動で開閉する汚物入れなどトイレ内のさまざまな設備に興味津々で触りそうになり、ヒヤヒヤする場面があります。幼稚園のママ友も同様に困ったことがあると話していました。発達障がいがあってもなくても、子どもにとってトイレの個室でただ待つというのは退屈なんだと思います。でも、このアートを娘に見せたところ、数字を数えたり指で絵をなぞったりして楽しんでくれて、これが掲示されていれば私もパブリックトイレを利用しやすくなるなと感じました。このようなアートがあることで助かる親子は、実は大勢いるのではないでしょうか。

検討過程で出たアイデアの切り口。発達障がいのあるお子さんの特性や好きなこと、遊び方などを想定しながらアイデア出しをした

 このアートは今後どのように展開していくのでしょうか?

寺嶋:

今回制作したアートの例はどなたでも自由にダウンロードしてご利用いただけます。商業施設や公共施設、交通施設などのトイレに掲示するなどしてご活用いただけると嬉しいですね。また、例として作成したものなので、いまお話した考え方を参考にしながらアレンジしたらもっと楽しいものになると思います。その場所や施設を象徴するようなイラストやマスコットキャラクターなどを活用し、オリジナリティも加わるといいですね。

発達障がいの特性をもとに制作されたアイキャッチとなるアート4案は無料でダウンロードできる

発達障がいを手がかりに、使いやすい男女共用広めトイレを考える

発達障がいを手がかりに、使いやすい男女共用広めトイレを考える

 トイレ内のどこに掲示するといいでしょうか?

橋口:

まず、カギが視界に入ると衝動的に触ってしまう場合があるので、できればドアの近くには掲示しないほうがいいでしょう。そして、親子とはいえ排せつしている姿は見られたくないものなので、望ましいのは便器から視線が外れる位置。小学校低学年のお子さんが見やすい高さに掲示いただくとちょうどいいと思います。たとえば立って待つなら高さ1m10㎝くらい、座って待つなら高さ95㎝程度でしょうか。

「子どもが見やすい位置に貼ってもらえるといいですね」と橋口さん

橋口:

ただ、施設によっては狭小なトイレしかなかったり、掲示できる場所がカギの近くにしかなかったりします。この提案はあくまで参考モデルと考えて、実際の環境に合わせてアレンジしてもらうのがいいのではないでしょうか。重要なのは、「子どもが飛び出さずに、安心・安全に利用できること」「同伴者が落ち着いて排せつできること」「視線に配慮すること」。それを踏まえて、その施設、そのトイレに応じた工夫をしていただけたら。たとえば、床に足跡マークをつけて「ここで待っててね」と視覚的に示すのもひとつの手だと思います。

垣花:

アートの配置については、デザインの形によって掲示位置をアレンジしてもいいと思います。たとえば、丸の中に数字のデザインの物は、現在はA4サイズに収まるように配置していますが、視線を意識しつつも、一つひとつの数字の掲示位置を少し離したりして、空間になじませることも一案です。

左/介助や見守りが必要な人と同伴者が一緒に入れる、男女共用広めトイレのプラン例。2人で入れるスペースの確保がおすすめ。右/アイキャッチとなるアートの位置は、突発的な飛び出しなどを予防するためカギから距離が離れた位置、またプライバシー配慮のため排せつする人への視線が外せる位置などから検討することが理想的

 他にもトイレ空間で工夫できることはありますか?

寺嶋:

保護者へヒアリングしたところ、「個室内に荷物を置く場所がほしい」という声が多数あがったので、荷物をかけるフックや荷物置き場を充実させたプランが求められていると実感しました。

橋口:

発達障がいのあるお子さんは強いこだわりや外出への不安から、荷物が結構な量になりがちなんです。また「荷物を持って」と伝えても持ってくれなかったり落としてしまったりするので、保護者の荷物と子どもの荷物の両方を置ける場所があると嬉しいですね。

垣花:

うちの子も同じです。このリンゴジュースじゃなくちゃ飲まないとかお気に入りのおもちゃを持っていきたいとか言うので荷物は多くなるし、それを置ける場所がトイレ内にあったら助かる。発達障がいの有無にかかわらず、大切なことだと思います。

橋口:

介助や見守りが必要な当事者と保護者が一緒に入れるようスペースを広く確保したトイレがまずほしいところですが、可能であればトイレ内に待っている人が座れる場所があると「ここに座って待っていてね」と落ち着いて待ってもらえると思います。またさきほども話に出ましたが、家族でも排せつするところは見えづらくするなどのプライバシー配慮がほしいですね。用を足している人と待っている人の視線が合わないように配慮すると、成長した子どもにも対応できていいでしょう。

アイキャッチとなるアートが、発達障がいへの理解促進につながれば

アイキャッチとなるアートが、発達障がいへの理解促進につながれば

 最後に、読者の皆さんに伝えたいことがあればお願いします。

寺嶋:

アート案を保護者と発達障がいのあるお子さんにも見ていただきました。そうしたら、中学校1年生の男の子がすぐに「円周率じゃん!」、緑の点状の円には電車の「〇〇線!」といい反応をもらいました(アートB) 。その子のお母さんは、「不安や緊張が強くでるタイプなので、小学校の低学年くらいのころに気を紛らわせるものがあったら、彼はもっと安心して待つことができたかも」とおっしゃっていました。

私はアイキャッチとなるアートが、発達障がいのあるお子さんを持つ保護者の困りごとに気づいてもらうきっかけになればとも思っています。「こんなに大変な想いをしているんだ」という共感や理解につながり、さまざまな施設で安心して利用できるトイレが広がっていくことを願っています。

垣花:

今回の4案が最終的な答えだとは思っていません。「子どもの注意を引く」ことが目的なので、音や映像を生かしてもいいし、床や天井を使ってもいい。デザインの力でできることはまだまだたくさんあるはずです。でも、そういったことに気づいている人がほとんどいない状況なので、まずは今回の取り組みを多くの人に知ってもらいたいですね。建築関係者やデザイナーが気づいて取り入れてくれたら、どんどん発展・普及していくのではないでしょうか。

橋口:

発達障がいのある子どもを持つ保護者にとって、「安心して入れるトイレがある」ということは、「その周辺地域に行ける」ということです。「あの建物のトイレには楽しいアイキャッチとなるアートがあるから出かけよう」と頑張れるし、目的が定まると電車に乗れたり、近くのお店に立ち寄れたりします。それが自信となって、「今度は別のアートを見に行こう」となるかもしれない。これらのアートはささやかな工夫に見えるかもしれませんが、発達障がいのある子どもとその保護者の世界を広げてくれる画期的なものだと思います。ぜひ世の中に広まってほしいですね。

<Information>
「“待てる工夫”アイキャッチとなるアート」を公開!

興味のおもむくままに行動しがちな発達障がいの特性を持つお子さんの保護者はパブリックトイレ利用の際、不安を抱えています。
より多くの人が使いやすいトイレを目指し、発達障がいを手がかりに考えたアイキャッチとなるアートについてご紹介します。

アートを見る
<Information>
「みんなのホンネ 発達障がい者」を更新!

発達障がいの特性はさまざまで、中にはトイレ利用の困りごとにつながる特性を持つ人もいます。発達障がいの当事者や保護者の声から、より使いやすいパブリックトイレの配慮ポイントをご紹介します。

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編集後記発達障がいのある子どもと一緒に外出する際のハードルのひとつが、トイレ。親御さんが用を済ませたいときにも、じっと待っているのはなかなか難しいのですね。このようなアートを生かした遊び心あふれる“仕掛け”で、お子さんを無理に待たせるのではなく、楽しく待っていてもらえたら、親御さんの気持ちもぐんと軽くなるのでは。今回の提案を機に、トイレ以外の多くの公的な場やシーンで、発達障がいのある子どもたちに向けた楽しい手助けが広がっていくことを望んでいます。編集者 介川 亜紀

写真/鈴木愛子(特記以外)、図版/TOTO、取材・文/飛田恵美子、構成/介川亜紀  2023年8月18日掲載
※『ユニバーサルデザインStory』の記事内容は、掲載時点での情報です。


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