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「トイレ入り口まわりのサインの色に関するアンケート調査」結果公表
性別を意図する着色があるサインの方が認識しやすく、好まれる傾向

~トランスジェンダーの性別を意図する着色への抵抗感は低い~

TOTO株式会社(本社:福岡県北九州市、社長:清田 徳明)は、多様化するパブリックトイレ※1において利用者を誘導するトイレ入り口サインのあり方を模索するため「トイレ入り口まわりのサインの色に関するアンケート調査」を実施しましたので、調査結果をお知らせします。TOTOでは、これからも一人でも多くの人が使いやすいパブリックトイレを目指して活動してまいります。

<調査背景>
近年、高齢者やお子様、発達障がい者など異性の介助者・同伴者とトイレを利用することがある方や、トランスジェンダーに配慮し、性別を問わず利用できる男女共用トイレが少しずつ増えてきています。男女共用トイレのサインの色はモノトーンが推奨※2される一方で、「男性トイレ/女性トイレの入り口サインの色もモノトーンにすべきなのか」「すべてモノトーンにすると識別しづらくなるのでは」など色に関する問合せがTOTOへ寄せられるようになりました。パブリックトイレの多様化が従来の男性トイレ、女性トイレだけでなく多機能トイレ、男女共用トイレと進む中、利用者を適切なトイレへと誘導するサインは一層重要になってきます。本調査では特に性別を意図する「色」について着目し、男性600人、女性600人、トランスジェンダー200人、計1400人を対象に調査しました。

※1:商業施設、交通施設、オフィス、学校など、住宅以外のあらゆる施設のトイレを、
  TOTOではパブリックトイレと呼んでいます。
※2:2018年公益財団法人 交通エコロジー・モビティ財団より公表、2020年5月JIS化。


<主な調査結果>
■色による利用したいトイレの認識のしやすさ
・入り口のサインは着色されていた方が利用したいトイレを認識しやすい
・着色されている箇所が小さくても利用したいトイレの認識に役立つ
・着色がないモノトーンのサインは利用したいトイレを認識しづらい

■色の表示の仕方の好み
・駅や商業施設ではわかりやすさや遠くからの認識のしやすさから、色で性別が示されている
 サインが好まれる
・オフィスでは駅・商業施設と比較すると、色の表示がよりさりげないサインの方が好まれる
・色での表示がないサインは、わかりづらさや遠くからの認識のしづらさから好まれない

■トランスジェンダーのトイレ入り口サインでの性別を意図する着色に対する意識
・トイレのサインは性別を意図した着色に抵抗を感じる人は少ない
・人の形をした図記号への着色より、サイン周辺の壁面などへの着色の方が抵抗を感じる人が少ない
・着色に抵抗はあるものの、他の利用者の利便性を考慮し着色を許容できる人は多い

建築のデザイン、建物の利用者の人数、利用者の特性などにより、サインの考え方はさまざまです。本調査の結果はパブリックトイレ設計時の参考としてご覧ください。
【調査概要】
名  称  トイレ入り口まわりのサインの色に関するアンケート調査
     (調査主体:TOTO(株)UD・プレゼンテーション推進部)
実施時期  2020年2月
対象者条件 全国の20歳代~70歳代、
調査方法  インターネット調査
調査人数  計1400名
      男性600名、女性600名
      トランスジェンダー からだの性:男性(MtF※3 / MtX※4)100名、
                からだの性:女性(FtM※5 / FtX※4)100名

※3: Male to Female からだの性は男性だが、性自認は女性という人。※4:Xジェンダー 性自認が男性でも女性でもある、または男性でも女性でもない、男性と女性の間、というように定型的な男女の性別に当てはまらない、あり方の人。、※5:Female to Male からだの性は女性だが、性自認は男性という人。

全員を対象としたアンケート結果(Q1~Q10の10問より抜粋)

Q1公共トイレの入り口サインがわかりづらく、あなたが利用したいトイレをすぐに見つけられないことはありますか?
着色のあるサイン(A~D)は「とても見つけやすい」「見つけやすい」と回答した人が多く、『サイン近くに小さく(C)』着色がある場合でも60%が見つけやすいと回答。 色の表示が小さくても認識のしやすさに有効であると思われる。着色がないサイン(E)は、45%が「見つけにくい」「とても見つけにくい」と回答した。

Q6 色の表示のしかたの好み ※トイレ入り口サインの画像5種を見せて聴取 駅・商業施設での、またはオフィスでの、トイレ入り口のサインとして 画像A~Eそれぞれの色の表示の仕方について、好ましいと思いますか。
画像A~Eに共通して「直観的にわかる」が好ましい主な理由。画像A・Bは「遠くからでも識別できる」も多い。画像B~Eでは画像Aよりも「色の主張が強すぎない」が、好ましい理由としてあげられた割合が高い。

Q8 Q6でオフィスにおいて「好ましい・やや好ましい」と回答した方に伺いました。 その理由をお聞かせください。(複数回答)
画像A~Eに共通して「直観的にわかる」が好ましい主な理由。画像A・Bは「遠くからでも識別できる」も多い。画像B~Eでは画像Aよりも「色の主張が強すぎない」が、好ましい理由としてあげられた割合が高い。 ※特定多数の使う『オフィス』では不特定多数の利用者の『駅・商業施設』よりも「色の主張が強すぎない」が好ましい理由として回答した割合が高い。

トランスジェンダーを対象としたアンケート結果(Q11~Q18の8問より抜粋)
(トランスジェンダーのトイレ入り口サインでの性別を意図する着色に対する意識)

トランスジェンダーの方も『駅・商業施設』では画像A→B→D→Cの順に「好ましい」「やや好ましい」の回答が多い。『オフィス』では全員を対象としたQ6同様に画像Bが最も好まれる。『駅・商業施設』『オフィス』共通して、画像Eは「好ましくない」「やや好ましくない」の回答が他画像と比べて多い。
トランスジェンダーの方も『駅・商業施設』では画像A→B→D→Cの順に「好ましい」「やや好ましい」の回答が多い。『オフィス』では全員を対象としたQ6同様に画像Bが最も好まれる。『駅・商業施設』『オフィス』共通して、画像Eは「好ましくない」「やや好ましくない」の回答が他画像と比べて多い。

Q12 Q11 で 駅 ・ 商業施設 において「やや好ましくない・好ましくない」と回答した方に伺いました。 その理由をお聞かせください。(複数回答)
トランスジェンダーの方も全員を対象としたQ8と同じ傾向で画像A~Eが「好ましい」「やや好ましい」のは「直観的にわかる」が主な理由。画像A・Bは「遠くからでも識別できる」も多い。画像B~Eでは画像Aよりも「色の主張が強すぎない」が、好ましい理由としてあげられた割合が多い。

人の形をした図記号自体へ性別を意図する 着色がされていることに、抵抗を感じますか?
「トイレの識別のしやすさのための着色という印象を持つ」「男女の区分けがゆるやかに感じられる」 などが理由としてあげられた。図記号自体より周辺壁面などへの着色の方が抵抗を感じにくいことがコメントからも伺える。

Q18 Q15、Q16で性別を意図する着色に「抵抗を感じる・やや抵抗を感じる」と回答した方に伺いました。 さまざまな方が自身の利用するトイレを見つけやすくするために、人の形をした図記号、またはトイレ入り口周辺の壁面などに着色されていることは、許容できますか?

「トイレ入り口まわりのサインの色に関するアンケート調査」の全容は、
以下よりご覧いただけます

https://jp.toto.com/ud/style/plus/pdf/story01/signcolorreport2020.pdf

<ご参考①> 関連コラム:Story01
「男女別トイレ、男女共用トイレ、車いす使用者トイレ。
多様化が進むパブリックトイレに必要な"サイン"とは」

TOTOではユニバーサルデザインを通じて未来へ歩むヒト・モノ・コトを紹介するWEBコラム「ユニバーサルデザインStory」を配信しています。 

2020年8月4日公開のStory.01では男女共用トイレのピクトグラム策定に尽力されたサインの専門家に、男女共用トイレが普及していく未来を見据えたパブリックトイレのサインのあり方を聞きました。

Story01 「男女別トイレ、男女共用トイレ、車いす使用者トイレ。
多様化が進むパブリックトイレに必要な"サイン"とは」
https://jp.toto.com/ud/style/plus/story01.htm

<ご参考②> ウェブサイト
「TOTOのユニバーサルデザイン」

TOTOでは「つくるって、人を思うこと。」をユニバーサルデザインのコンセプトに掲げています。

「モノをつくるとき、空間をつくるとき、TOTOが最初から最後まですることは、人思い。すべての人の、よりよい暮らしのために、とことんすべきことは人思いしかない。」と考えています。この取り組みを知ってもらうためのコンテンツをTOTOホームページ内に開設しています。下記のURLよりアクセスください。

TOTOのユニバーサルデザイン
https://jp.toto.com/ud

<ご参考③> パンフレット
『考えよう みんなのパブリックトイレ ~性の多様性に配慮して~』

パンフレット 『考えよう みんなのパブリックトイレ ~性の多様性に配慮して~』
TOTOでは、性的マイノリティも含め一人でも多くの方が使いやすいトイレのあり方を考えるためのパンフレット、『考えよう みんなのパブリックトイレ ~性の多様性に配慮して~』を、2018年6月に発行しました。(2020年2月改訂)

性的マイノリティを対象に実施した調査をもとに、パブリックトイレに関する具体的な悩みやニーズを掲載しています。特にトランスジェンダーはトイレに対するストレスが強く、要望として「性別にとらわれずトイレを使いたい」という声とともに、「性的マイノリティ専用のトイレがほしいわけではない」という声があることも判明。車いす使用者や内部障がいがある方などのニーズも踏まえながら、「男女共用の個室トイレ」を新たに設置するなどのご提案を掲載しています。

※パンフレットは、建材・住宅設備のデジタルカタログサイト「カタらボ」で
全ページご覧いただけます。
https://www.catalabo.org/catalog/detail/58249180000?categoryID=84180000&ref=cof

TOTOグローバル環境ビジョン
ニュースリリース全文は、以下よりダウンロードしてご覧ください。
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