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「平田晃久展 Discovering New」
Akihisa HIRATA:Discovering New

展覧会:2018年5月24日(木)~7月15日(日)
会場=TOTOギャラリー・間(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
休館日=月曜
開館時間=11:00~18:00 入場無料

講演会:2018年5月31日(木)18:30~ CPD認定プログラム
会場=イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング4F)事前申込制

展覧会について

TOTOギャラリー・間では、建築家・平田晃久氏の個展「平田晃久展 Discovering New」を開催します。本展では、建築を広義の生命活動として再発見することで新たな可能性を見出そうとする、平田晃久氏の試みを紹介いたします。
平田氏は建築を「生成する生命活動の一部」ととらえ、植物・生物・気象現象などの有機活動をつかさどる摂理を建築に取り込むことで、建築の本来のあり方を模索してきました。「建築とはからまりしろをつくることである」という平田氏のコンセプトは、建築が一個体としての役割を超えて、生きている世界の一部となる可能性を見出すものです。
氏の思想が公共建築として結実した「太田市美術館・図書館」(2017年)は、市民を巻き込んだ設計プロセスを経て、内と外が有機的に絡まり合う豊かな公共空間を実現し、街の新たなランドマークとして多様な活動の場を提供しています。また同年完成した「Tree-ness House」(2017年、住宅・ギャラリー)は、複雑に積層したボックスにひだ状の開口部と植物が絡まりあい、都市部における多層的な居住環境を生み出しています。
「平田晃久展 Discovering New」では、こうした平田氏の建築活動の現在の到達点を示すものです。過去約10年間に取り組んだ国内外の建築活動と進行中のプロジェクトを、コンセプト別に体系化し俯瞰することで、平田氏の建築哲学と世界観を体感いただきます。

展覧会情報

展覧会コンセプト文

私たちの建築は、建築やその背後にある人間の営みを、広義の生命活動として捉え直すところから始まる。そのとき、公共建築すら、多様な人びとを異なる「生物種」と読み替えたある種の「生態系」となるだろう。
そのためには、手がかりとなる何らかの考え方、生命の営みと建築をつなぐ、新しいラインを見つけなければならない。この展覧会では、そのような思考のラインとその交錯を、模型を含むさまざまな事物の立体的配列で体験的、博物学的に示す。
新しいことは、生命の本質にある何かである。生きていることとは、変化し続けることだからだ。生命力は、常に更新されるものにこそ、宿るだろう。
とはいえ、ここでいう新しさとは、過去と断絶した完全な見知らなさ、ではない。むしろ、既にそこにあるが、未だ隠されたものを、顕在化させる何かだ。だから私たちは、何もないところから創造したり、発明するというよりは、何かを発見=discoverすることを通して建築をつくりたいと思うのだ。
平田晃久

建築家プロフィール

平田 晃久(ひらた あきひさ)
(建築家、京都大学准教授)
1971年大阪府に生まれる。1994年京都大学工学部建築学科卒業。1997年京都大学大学院工学研究科修了後、伊東豊雄建築設計事務所勤務。2005年平田晃久建築設計事務所を設立。2015年より京都大学准教授。工学博士。
主な作品に「桝屋本店」(2006)、「Bloomberg Pavilion」(2011)、「Kotoriku」(2014)、「太田市美術館・図書館」(2017)等。第19回JIA新人賞(2008)、Elita Design Award(2012)、第13回ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞(2012、日本館協働受賞)、日本建築設計学会賞(2015)等受賞多数。
著書に『現代建築家コンセプト・シリーズ8 平田晃久 建築とは<からまりしろ>をつくることである』(LIXIL出版)等。
2016年にニューヨーク近代美術館(MoMA)にて”Japanese Constellation”展参加。

関連プログラム

関連書籍

広報用図版

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