TOTOグループは、TOTOグループ購買方針に基づきサプライヤーの皆様とともにグローバルで原材料や部品の持続可能な調達を推進しています。近年、調達構成額比率は、海外が3割近くを占めています。
TOTOグループは、経営・環境・社会それぞれの面で企業としての責任を果たし、企業と社会、そして地球の持続可能な発展を目指してバランスの取れた取り組みを行ってまいります。また、公平・公正な購買活動を通して、サプライヤーの皆様とともにお客様にとって価値のある商品とサービスを提供してまいります。
TOTOグループは企業理念の下、広く社会や環境に貢献する存在であり続けることを目指しています。そのために経営とCSRの統合を図り、強みを活かしながらステークホルダーに対しての価値創造に取り組んでいます。サプライチェーンのグローバル化に伴い、直面するリスクも複雑さを増しています。そのため、TOTOグループは倫理的かつ社会・環境にとって有効な行動を行うには、自社のみならず、サプライチェーン全体が共に高い水準で実践していくことが必要だと考え、サプライヤー様とともに、CSR活動に取り組んでいます。
活動にあたっては、サプライヤー様への方針説明やアンケート調査、訪問監査などを柱として、人権・労働・環境などの国際的なガイドライン等を勘案しながら継続的に活動のレベル向上に努めています。 特に重要サプライヤー様・持続可能性リスクが高いサプライヤー様については企業訪問によるモニタリングを積極的に実施するとともに、CSRの取り組みの必要性を理解いただくように啓発・支援を行い、サプライチェーン全体でCSR調達の取組みレベルが向上するように努めています。
サプライチェーンマネジメントのPDCAサイクル
重要サプライヤー様の考え方
TOTOグループでは、取引量や重要部品、また天然原料などの供給先の観点で重要サプライヤー様を位置づけています。
持続可能性リスクが高いサプライヤー様の考え方
TOTOグループでは、環境や生物多様性に与える影響が大きな天然原料、また人権や労働の観点で持続可能性リスクが高いサプライヤー様を位置づけています。
サプライチェーンマネジメントのPDCAサイクル
サプライヤー様行動規範
TOTOグループは、倫理的かつ社会・環境にとって有効な行動を行うには、自社のみならず、サプライチェーン全体が共に高い水準でCSR経営を実践していくことが必要だと考えています。
サプライヤー様とともに、持続可能な社会の実現に取り組むための基本となる考え方を、「サプライヤー様行動規範」としてまとめています。
この規範は「国連グローバル・コンパクトの10原則」をもとに、TOTO独自の要件として「事業継続計画(BCP)への対応」を加え作成しています。
尚、この「サプライヤー様行動規範」の遵守につきましては、サプライヤー様はもとより、その先のお取引先に対しましても同様にお願いしております。
グリーン調達ガイドライン
TOTOグループでは、「TOTOグループ地球環境方針」を定め、企業活動のあらゆるプロセスにおいての環境負荷の削減を推進し、 全社をあげて環境負荷削減に取り組んでいます。調達活動においては、サプライヤーの皆様の協力を得て、地球環境保全および生物多様性保全に配慮した活動に取り組み、 サプライチェーン全体を通じて環境負荷削減に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
実践にあたり、取り組みの考え方、サプライヤー様にお願いしたい内容を「グリーン調達ガイドライン」としてまとめています。
TOTOグループでは、コンプライアンス問題などをご相談いただける(通報)窓口を設けております。 外部の第三者機関に窓口運営を委託することにより、ご相談者のお名前等のプライバシーを厳守し、不利益を被ることのないよう通報者保護を徹底しています。なお、ご相談内容に関しましては、コンプライアンス担当窓口で受付け、当該部門や関連部門と協議の上、適切に対処いたします。
取引先の選定にあたっては、公平・公正な購買活動を通して品質、コスト、納期に加え、人権や労働、腐敗防止、安全衛生、環境配慮などのCSRの取り組み状況について確認を行い、TOTOグループで定めた遵守項目の基準達成を取引開始の条件としています。
近年の自然災害等に対する対応力強化として、リスク発生時の影響有無を即座に把握し、対策がとれる体制をサプライヤー様と協働で構築しています。
既存サプライヤー様のCSRとりくみ評価
TOTOグループではCSR活動における既存のサプライヤー様の取り組み状況を定期的に把握・評価しています。 2019年からはグローバルで運用を統一し、商品に使用する原料・部品を供給頂いている全てのサプライヤー様に対して、3年間を1サイクルとし、TOTOグループで定めた遵守項目について確認しています。 遵守項目未達成のサプライヤー様には是正措置計画を立案頂き、改善完了まで活動を支援しています。2020年は全てのサプライヤー様で基準を達成頂きました。
2020年度指標
目標 : 遵守項目の基準達成率 100%
サプライヤー様へのアンケート項目
1. 人権・労働
(1) 強制的な労働の禁止
(2) 非人道的な労働の禁止
(3) 児童労働の禁止
(4) 差別の禁止
(5) 適切な賃金
(6) 労働時間
(7) 従業員の団結権
2. 安全・衛生
(1) 職場の安全・衛生
(2) 業務上災害・職業性疾病
(3) 緊急時の対応
(4) 身体的負荷のかかる作業への配慮
(5) 機械装置への安全対策
(6) 施設の安全衛生
(7) 安全衛生関連事項の伝達
(8) 従業員の健康管理
3. 環境
(1) 環境マネジメントシステム
(2) 環境許可と報告
(3) 汚染防止と省資源化
(4) 有害物質
(5) 固形廃棄物
(6) 大気への排出
(7) 資源の制限
(8) 水の管理
(9) エネルギー消費及び温室効果ガスの排出環境
4. 公正・倫理
(1) ビジネスインテグリティ
(2) 情報の開示
(3) 知的財産の尊重
(4) 匿名性の確保・報復の排除
(5) 責任ある鉱物調達
5. 品質・安全性
(1) 製品安全性の確保
(2) 品質マネジメントシステム
6. 事業継続計画(BCP)への対応
7. 情報セキュリティ
(1) 情報技術セキュリティ
(2) 個人情報の漏洩防止
8. 社会貢献
(1) 社会・地域への貢献
9. マネジメントシステム
アンケート調査結果
評価指標 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 |
アンケート実施サプライヤー数 | 422 | 335 | 722 |
遵守項目の基準達成率※ | 100% | 100% | 100% |
※ 遵守項目の基準達成率:TOTOグループで定めた遵守項目の基準をクリアしたサプライヤー様の割合。(是正完了を含む)
サプライヤー様とのコミュニケーション
サプライヤー様と互いに理解し合い、信頼関係を深め、双方向のコミュニケーションを図るために、毎年方針説明会を行っています。2020年度はコロナウイルスの影響により、オンラインでの開催や資料配布という新しい形式での実施となりました。サプライヤー様にTOTOの購買方針を伝えるとともに、生産情報の共有やCSRの重要性、BCPへの協力依頼等について説明いたしました。また、その年にコストリダクションや納期遵守、品質向上などに貢献いただいたサプライヤー様に、表彰を行いました。
サプライヤー方針説明会
2020年度方針説明会結果
2020年度 | |
参加社数 | 266 |
表彰社数 | 20 |
海外グループ会社でのCSR活動(事例)
海外のグループ会社におきましては、現地のサプライヤー様から原料や部品を購入するなど、地域に根差した調達活動を展開しています。 また、重要サプライヤー様に対しましては、直接訪問することによりCSR活動の重要性を理解していただくとともに、推進状況を確認し、取り組みレベルの向上を図っています。 <事例(東陶機器(広州)有限公司)> 2019年、東陶機器(広州)有限公司では重要サプライヤー様5社を訪問しました。人権、安全・衛生、環境、公正取引・倫理、品質などを中心にTOTOが定める基準を達成していることを確認しました。 今後も継続して取り組み、サプライヤー様と共に「CSR調達」を推進していきます。
TOTOグループは、地球環境保全を最重要課題の一つと位置付けています。
「持続可能な社会」づくりに貢献することを目的に、高い環境意識をベースに企業経営を進め、自社およびサプライヤー様を通して生物多様性の保全と資源の持続可能な利用にも取り組んでいます。
2010年に「持続可能な原料調達基準」を制定しました。主力商品の原材料である土石原料、および、木質材料の調達を配慮すべき重要項目としています。人権・労働、コンプライアンスに加え、生産地の環境・生態系へ与える影響に配慮しながら「資源の持続可能な利用」と「安定調達」のバランスを取り、サプライヤー様とともに「CSR調達」を推進しています。
土石原料
日本工場向けの土石原料においては、全鉱山へ「採掘完了区域において、森林等の再生を行っているか」「採掘および粉砕くず等において、河川や湖沼の汚染を起こさないような取り組みを行っているか」等TOTOが求める基準設定した項目 を含むアンケートの実施または商社を通したヒアリング結果により合法性および持続可能性の確認をしています。また、必要に応じてサプライヤー様や生産地を訪問し、事実確認も行っており、すべての鉱山に、TOTOが求める基準を達成いただきました。
調査結果 調査対象:全衛生陶器生産工場
評価指標 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度目標 | 2020年度実績 |
調査実施率 ※ | 100% | 100% | 100% | 100% |
遵守項目の基準達成率 | 100% | 100% | 100% | 100% |
※調査実施率:衛生陶器工場で使用する土石原料を購入している全鉱山に対し調査を実施した鉱山の比率。
鉱山へのアンケート項目(中項目)
0. 鉱山許可証
(1) 採掘権
(2) 安全生産許可証
1. 人権・労働
(1) 非人道的な労働の禁止、差別の禁止
(2) 賃金と労働時間
(3) 労使間の良好な関係づくり
2. 安全・衛生
(1) 職場や施設の安全衛生対策
(2) 崩落や落盤対策
(3) 火薬・薬品管理 など
3. 環境
(1) 森林の再生計画
(2) 河川や湖沼の汚染対策
(3) 行政からの指導 など
4. 公正取引・倫理
(1) 法令遵守および不正行為の防止、早期発見
(2) 優越的地位の濫用禁止
5. 品質
(1) 品質管理
(2) 品質クレーム
6. 社会貢献
(1) 地域や社会への貢献
河川を汚さない取り組み
河川を汚さない取り組みの一つとして、上澄みの水を放流できるように、沈殿用ため池の確認も行っています。
採鉱完了後の植林状況
鉱山の採掘完了区域には植林を行い森林再生に向けて活動しています。
森林の違法伐採や過剰伐採が大きな要因となり、森林が減少し、生物多様性が失われています。
TOTOグループでは、合法性が証明された木材・木材製品を取り扱うことを基本としています。日本の林野庁の「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」に基づき、調達する木質材料について、トレーサビリティに必要な情報(原産国、商流、合法性証明など)を毎年調査し、生産する商品に使用する木質材料の調達量に対する合法材と再生材の比率を目標値として設定し、実績値を確認しています。
2020年度指標
目標:合法材 + 再生材 比率 100%
再生材:一度使用され、又は使用されずに収集され、若しくは廃棄されたものを材料とするもの
木質材料合法材・再生材使用率
木質材料の合法性等の確認を行った結果、2020年度の使用木質材料構成比は合法木材が6%、再生材が94%でした。いずれも合法材を使用していることを確認しています。
今後も合法材や再生材の使用を図ります。
TOTOグループでは広く世界から原材料、資材、サービスを提供していただけるサプライヤー様を募集しております。 ご提案頂く際、上記リンク先にあります 「TOTO グループ購買方針」「サプライヤー様行動規範」「グリーン調達ガイドライン」を必ずお読みください。 ご確認頂いた上で、下記のご提案フォームへお進みください。
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