パブリックトイレのレイアウト例 CASE STUDY
だれもが気兼ねなく利用しやすいトイレにするために。
レイアウトの考え方や配慮のポイントを
ケーススタディを用いて考えてみませんか。
パブリックトイレのレイアウト例 CASE STUDY
だれもが気兼ねなく利用しやすいトイレにするために。
レイアウトの考え方や配慮のポイントを
ケーススタディを用いて考えてみませんか。
ケーススタディ公開にあたり個のニーズを反映したパブリックトイレのユニバーサルデザイン
パブリックトイレは、男女別トイレの確保、車いす使用者対応、乳幼児用設備、和式から洋式化、オストメイト設備、多機能化、性的マイノリティへの対応、設備機能の集約から分散、大人に対応した大型ベッド、大型車いす使用者対応の広さ、と時代とともに変遷してきました。そしていつの時代でも公共交通機関や都市のバリアフリー化と不可分に発展してきました。国際社会のキーワードであるインクルーシブ、ダイバーシティ、SDGsが叫ばれる今日ではありますが、日本ほどパブリックトイレが注目され、真摯に改善し、絶えず進化を遂げている国はありません。日本におけるパブリックトイレは、見えにくい社会や地域の文化や価値を映し出す鏡でもあります。
このサイトでは時代の先端を行くパブリックトイレの考え方とすぐにできる設計の工夫、改善のポイントをわかりやすく解説しています。時代を反映しつつ「一人ひとりの個のニーズ」をとらえたパブリックトイレを考えてみませんか。
東洋大学名誉教授髙橋 儀平
一人でも多くの人に使いやすいパブリックトイレを目指し、TOTOでは使用者の声に耳を傾け、
より使いやすい設備の開発やプランの検討に日々努めております。
このケーススタディは、当事者のニーズを基に
学識経験者(アドバイザーの髙橋儀平先生)と議論を重ねながら研究をすすめている
配置計画の考え方をご紹介します。
施設用途やそこに集う人により、パブリックトイレに求められる配慮は変わってきます。また施設の規模や改修などの状況によってもトイレのあり方を考える必要があります。一人でも多くの人の使いやすさを目指したトイレについて例題を使ってケーススタディで考えてみましょう。
ここでは「駅」を例題に考えてみます。
駅
ケーススタディ
乗り換えの合間に
多くの⼈が気兼ねなく
利⽤しやすい配慮
[想定] ターミナル駅など
⻑時間乗⾞前後の利⽤や
大型手荷物を持っての
利用がしやすい配慮
[想定] 特急列車発着駅など
いつでも安心して
立ち寄りやすい配慮
[想定] 通勤・通学で
利用する最寄り駅など
乗り換えの合間に多くの⼈が気兼ねなく利⽤しやすい
トイレの配置を考えてみましょう
短時間で
さっと利用できるように
男女別トイレと男女共用トイレで機能のすみわけを考える
多様な利用者が気兼ねなく
利用できるように
さまざまな利用者のニーズに応える機能の最適な分散配置と異性による介助・同伴利用への配慮を考える
男女共用エリアには、車いす使用者トイレのほかに、オストメイト・乳幼児連れ配慮の設備を分散配置した、性別を問わずに利用できる男女共用トイレを設置します。異性による介助や同伴がしやすくなります。
男女共用エリアには、少し広めの一般トイレも設置します。大きな荷物を持っている人、着替えたい人、トランスジェンダーなどさまざまな人がさらに気兼ねなく利用できるようにします。
家族や同行者が落ち着いて待てるように、ベンチのある明るい待合コーナーを設置します。
その他の配慮ポイント
男⼥共⽤エリア
車いす使用者トイレ
オストメイト配慮設備付きトイレ
乳幼児連れ配慮設備付きトイレ
広めの一般トイレ
男性トイレ・女性トイレ
例題のトイレ配置図
※プランのレイアウト・寸法はイメージです。
クリックで画像を拡大できます。
男女共用エリア
イメージ図
イメージ1
左手トイレブース内設備イメージ
イメージ2
左手トイレブースイメージ
イメージ3
右手トイレブースと待合コーナーイメージ
⻑時間乗⾞前後の利⽤や大型手荷物を持っての
利用がしやすいトイレの配置を考えてみましょう
長時間乗車に備えて
利用できるように
車いす使用者トイレは重度障がい者にも配慮し充実した広さ、一般トイレの個室トイレは大型荷物を持って入れる広さを考える
多様な利用者が気兼ねなく
利用できるように
限られたスペースの中で適切な機能分散と異性介助・同伴への配慮を考える
異性の介助者や同伴者と一緒に気兼ねなく利用できるよう、性別を問わず利用できる男女共用トイレを増設します。
オストメイト配慮設備や乳幼児連れ配慮設備は車いす使用者トイレに設置せずにトイレ全体に分散して配置することで車いす使用者トイレの利用しやすさに配慮します。
このケースではオストメイト配慮設備は男女共用トイレに、乳幼児配慮設備は男性・女性トイレに分散配置しています。
男女共用トイレは広めのスペースと手すり等を設置することで、2つ目の車いす使用者トイレとしても利用できるようになり、安心感につながります。
その他の配慮ポイント
男⼥共⽤エリア
車いす使用者トイレ
オストメイト配慮設備付きトイレ
男性トイレ・女性トイレ
乳幼児連れ配慮設備付きトイレ
例題のトイレ配置図
※プランのレイアウト・寸法はイメージです。
クリックで画像を拡大できます。
トイレ入口と男女共
用エリアイメージ図
トイレ入口イメージ
いつでも安心して立ち寄りやすいトイレの配置を
考えてみましょう
いつでも安心して
立ち寄れるように
バリアフリートイレの設置を考える
多様な利用者が気兼ねなく
利用できるように
できる限り機能を分散させるように考える
改修等で面積や構造に制約がある場合にも、まずは男性・女性トイレの手前へ車いす使用者トイレを配置します。車いす使用者のアプローチ配慮、異性による介助・同伴に考慮します。
改修等で面積や構造に制約がある場合にも、できる限りトイレ全体に機能を分散して配置することで車いす使用者トイレの利用しやすさに配慮します。
このケースでは乳幼児配慮設備は男性・女性トイレに分散配置しています。
その他の配慮ポイント
男⼥共⽤エリア
車いす使用者トイレ・
オストメイト配慮設備付き
男性トイレ・女性トイレ
乳幼児連れ配慮設備付きトイレ
例題のトイレ配置図
※プランのレイアウト・寸法はイメージです。
クリックで画像を拡大できます。
バリアフリー関連カタログ
バリアフリーブック パブリックトイレ編
バリアフリーブック パブリックトイレ編は、高齢者や障がいのある方などに配慮したパブリックトイレのプランづくり・器具選びなどのポイントをまとめた提案集です。
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