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関連データ

調査から見えてきた、トイレ、浴室、洗面、
キッチンなどの水まわり空間における利用者の
困りごとや思いをご紹介します。

パブリックトイレ 2023.10.6

パブリックトイレの車いす使用者の利用状況と意識調査

2022年9月、TOTOは車いす使用者318人を対象に、外出先でのトイレ利用の実態や車いす使用者トイレの混雑状況などについてアンケート調査を行いました。
建築用途ごとに混雑状況が異なることや車いすで利用できるトイレの数の増加が望まれていることがわかりました。

出典:「パブリックトイレの車いす使用者の利用状況と意識調査」TOTO調べ(2022)

病院 2022.3.23

新型コロナウイルス感染症流行による看護師の手洗いの変化に関する調査結果

2021年7月、TOTOは日本国内の病院やクリニックに勤務する看護師911人を対象に、新型コロナウイルス感染症流行による手洗いの変化に関する調査を行いました。2020年1月以前と2020年2月以降を比較して手洗いの意識と行動の変化を確認するとともに勤務先の病院やクリニック内の手洗い設備における課題を明確にすることを目的としました。 調査の結果、7割を超える看護師さんの手洗いの重要性に関する意識に変化がありました。

出典:「新型コロナウイルス感染症流行による看護師の手洗いの変化に関する調査」TOTO調べ(2021)

高齢者施設 2021.02.01

高齢者施設の水まわりに関するアンケート調査結果

2020年10月、TOTOは、開設から20年以上経過している高齢者施設に勤務している介護スタッフさんを対象に施設の水まわりに関するアンケートを行いました。施設内で改修・改善して欲しい設備では「1位 浴室」、「2位 トイレ」と水まわりの設備が上位であることがわかりました。また、排せつ介助、入浴介助、洗面介助の際に、水まわりで困っていることについても調査結果をまとめています。

出典:「高齢者施設の水まわりに関するアンケート調査」TOTO調べ(2020)

病院 2020.11.10

クリニックの水まわりに関するアンケート調査結果

2019年11月、TOTOは、クリニックに通院する患者さん1000人を対象にクリニックの水まわりに関するアンケートを行いました。この調査では、患者さんがクリニックを選ぶ際の水まわりの影響度や水まわりに求められる具体的な配慮を明らかにしました。クリニックを選ぶときに、水まわりが影響すると回答した患者さんは60%以上いました。影響すると回答した人は、水まわりのきれいさから、クリニック全体の衛生状態や意識の高さ、患者への気遣いを感じとっていることがわかりました。
Qで、「とても影響する」「やや影響する」と回答した人のコメント  n=665
清潔が保たれていないクリニックは信用できないから。 女性、60代
トイレがきれいだとクリニック全体の意識の高さを感じる。院長の指導が徹底されている良い環境と感じる。 女性、60代
トイレに気を配っているかでそのクリニックの配慮が感じられるので、手を抜いているかでクリニックの患者への気遣いが分かる。 女性、60代
クリニックは 通常 病気の人が利用・使用するので 他の場所より「衛生面の徹底」を図ってもらいたい場所です。そこが綺麗でなかったら、全てにおいて「不衛生」「怠慢」「投薬ミス」「医療ミス」などの根源になるのではないでしょうか。 女性、50代
トイレがきれいだと全体の衛生面の配慮が出来ていると思える 女性、30代
患者に配慮が行き届いていて、きちんと管理されている。それは診察や治療など医療従事者の質にも反映されるものである。 女性、30代
クリニック自体にきれいなイメージが付きまとう。 男性、20代

出典:「クリニックの水まわりに関するアンケート調査」TOTO調べ(2019)

住まい 2020.10.16

住宅水まわり生活調査

2019年9月、TOTOは住まいの水まわりに関するアンケート調査を行いました。この調査では今後増加が見込まれる4つの世帯に着目し、合計792名を対象に住まいのこだわりや水まわりの利用実態について確認しました。それぞれの世帯ごとに調査結果をまとめています。
<調査結果の概要>

■「夫婦2人世帯」
ライフステージでの違いを確認するために仕事を持つ『共働き夫婦』と仕事をリタイアした『シニア夫婦』で調査を実施しました。『共働き夫婦』は「家事効率」を重視し、掃除は休日にまとめて実施しています。
『シニア夫婦』は「リラックス」「安心・安全な暮らし」を重視し掃除は使うたびや毎日実施しており、掃除の時間の使い方に違いが見られました。

■「子育て世帯」
6歳以下の子どもをもつ母親に子育てにおけるこだわりや困りごとを調査しました。
「子どもの安心・安全」を重視し、水まわりでは「転倒・誤飲」といった事故を心配していることがわかりました。

■「高齢者世帯」
65歳以上の親と離れて暮らす人に、親に関する不安や心配ごとを調査しました。移動や立ち座りの変化を不安に感じ「段差や階段などでの転倒」 を心配しています。また水まわりでは、寒さによる「ヒートショック」を心配していることがわかりました。

パブリックトイレ 2020.07.28

トイレ入り口まわりのサインの色に関するアンケート調査

2020年2月、TOTOはトイレ入り口まわりのサインの色に関するアンケート調査を行いました。この調査では特に性別を意図する「色」について着目。男性600人、女性600人、トランスジェンダー200人、計1400人を対象に、主に下記に関する内容について質問しました。


・トイレ入り口サイン
・色の表示の仕方の好み
・トランスジェンダーのトイレ入口サインでの性別を意図する着色に対する意識

その結果、見えてきた傾向はこの通り。色はサインの認識に役立ちますが、使う場所や使い方に好みがあるようです。

■認識のしやすさ
・入り口のサインは着色されていた方がトイレであると認識しやすい
・着色されている箇所が小さくても認識に役立つ
・着色がないモノトーンのサインは認識しづらい
■好み
・駅や商業施設ではわかりやすさや遠くからの認識しやすさから、色で性別が示されているサインが好まれる
・オフィスでは駅・商業と比較すると、色の表示がよりさりげないサインの方が好まれる
・色での表示がないサインは、わかりづらさや遠くからの認識のしづらさから好まれない
■トランスジェンダーの意識
・トイレのサインは性別を意図した着色に抵抗を感じる人は少ない
・人の形をした図記号自体への着色より、サイン周辺の壁面などへ着色の方が抵抗を感じる人が少ない
・着色に抵抗はあるものの、他の利用者の利便性を考慮し着色を許容できる人は多い

パブリックトイレ 2022.09.01

介助・見守りが必要な高齢者の公共トイレ利用に関するアンケート調査

2019年12月、TOTOは介助や見守りが必要な50歳以上の親族がいる方を対象に、外出先でのトイレ利用の実態や困りごと、トイレ環境に関する意見や要望を調査しました。車いす使用者が待っているかもしれないと思い気を遣うなど、38%の方が多機能トイレを利用する際に気兼ねやためらいを感じています。特に介助者と被介助者が異性の組合せとなる異性介助では性別を問わずに利用できる男女共用個室トイレが望まれています。

多機能トイレを利用する際の”気兼ねやためらい”を感じる理由についての回答例

父より、体が不自由な人を優先に使わせた方が良いと思うから。 52歳女性:父を介助
比較的年齢が若く、かつ内部障害のため周囲に理解されにくく奇異な目で見られることが多い 53歳女性:夫を介助
父親は見た目は健常者だから周りの人の視線が気になる 54歳女性:父を介助
数が少ないから待っている人が後ろにいると時間がかかるので焦る 39歳女性:祖母を介助
次の人が待っているかもしれないので、なるべく早く済ませるよう気を使う 47歳女性:母を介助

介助・見守りが必要な高齢者の公共トイレ利用に関するアンケート調査

パブリックトイレ 2022.09.01

親子の公共トイレ利用に関するアンケート調査

2018年10月、TOTOは7歳以下の子どもを持つ保護者を対象に、外出先でのトイレ利用の実態や困りごとなどについて調査しました。子どもが子ども自身の性別と異なるトイレに入ることへの抵抗を感じていることや、親子で多機能トイレを利用することに気兼ねやためらいを感じている人がいることがわかりました。親子で入れるトイレの配置については、男女別トイレの内側よりも外側を望む人が多いということがわかりました。

出典:「親子の公共トイレ利用に関するアンケート調査」

パブリックトイレ 2019.03.05

発達障がい者の公共トイレ利用に関するアンケート調査

2019年1月・3月、TOTOは、発達障がい者の公共トイレに関するアンケート調査を行いました。(一般社団法人 日本発達障害ネットワーク[JDDnet]協力)。発達障がい者本人、あるいは保護者計125名に公共トイレを利用する際の困りごとを訊ねたところ、約60%が何らかで「困っている」ことがわかりました。本人はトイレでの大きな音や臭い、汚れなど、介助する保護者はご自身が用を足すときなども目を離せないことなどを挙げています。
回答例
多目的がない場合、中まで同伴できないので、入り口で信じて待つしかない。もしくは、異性のトイレに周りを気にしながらも一緒に入るしかないこと。 保護者(お子様7歳)
大便をするのに、身障者トイレに入って介助などをするので、ないと困ります。身障者用に限らず、誰でも利用しやすい同伴用トイレが増えるとありがたいです。 保護者(お子様15歳)
混雑時におとなしく(並んで)待っていることが難しい。保護者が用を足す際にこどもが一緒にトイレの個室に入れないと、外で待っていてもらわねばならない。一刻も早く出ないとどこかへ行ってしまうのでは、と焦りながら用を足す羽目になる。 保護者(お子様7歳)
匂いがきつかったり、暗すぎたり、便器の周りが水気が多くて、泥やトイレットペーパーのカスや芯が散乱していると、どんなに遠くても家まで我慢してしまう。明るくて清潔そうなトイレを見つけることが大変。 保護者(お子様21歳)
流すところが分からずパニック、トイレに人が並んでいるときにパニック。 保護者(お子様9歳)
(操作する)場所を探すのに困る。機械の流水音・手を乾かす機械の風の音・ウォシュレットの機械音が大きくて怖い。閉塞感があるとパニックになる。 当事者(35歳)
トイレを待ってる人の話し声などが気になる。手を洗うところが混んでいたら、誰かが避けてくれるまで何も言えない(できない)。ハンドドライヤーの音がうるさい。 当事者(20歳)

出典:「発達障がい者の公共トイレ利用に関するアンケート調査」TOTO調べ(2019)

パブリックトイレ 2019.01.05

性的マイノリティのトイレ利用に関するアンケート調査

2018年9月、TOTOはLGBTを含む性的マイノリティのパブリックトイレでの行動やニーズを把握するためのアンケート調査を行いました。(株式会社LGBT総合研究所協力)性的マイノリティを含む1136名を対象にWEBアンケートを実施し、特にパブリックトイレで困ることが多いとされるトランスジェンダー※1を中心に、調査結果をまとめています。
<調査結果の概要>

外出先トイレ利用で、トランスジェンダーの感じるストレスのトップは、「トイレに入る際の視線」 (31.1%)でした。
他者の視線を気にせず自由に選択できる場合、トランスジェンダーでも「からだの性に基づくトイレ」を利用したい人も、「性自認にもとづくトイレ」を利用したい人もいました。また、トランスジェンダーはシスジェンダー※2に比べて「多機能トイレ」「男女共用トイレ」の利用意向が高いこともわかりました。
男女別トイレ以外に「性別に関わりなく利用できる広めトイレ」の普及について、トランスジェンダーの85.7%、シスジェンダーの76.0%が賛意を示しました。
トイレサインへのレインボーマークの掲示には、性的マイノリティ当事者でも、意見が分かれる結果となりました。

※1 トランスジェンダー:からだの性とは異なる性自認を持つ人
※2 シスジェンダー:からだの性と同一の性自認を持つ人
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