社員の健康への考え方
TOTOグループでは、「一人ひとりの個性を尊重し、いきいきとした職場を実現します。」を企業理念の一節に掲げ、多様な人財が安心して働き、いきいきとチャレンジできる会社を目指しています。
そのために、最も大事な資産は「人」であり、社員とご家族への健康維持・増進については、長期的な視点をもって取り組んでいきます。
また、定年年齢を60歳から65歳へ段階的に引き上げており、定年まで元気で充実した社会生活を過ごしていただくためにも、 65歳まで働ける健康な心と体づくりが重要であると考えています。
2006年に治療型・対症療法型の診療所から、「予防・リスク管理型」のヘルスケアセンターを新たに設立しました。病気やケガ、体調不良が起きてから治療するのではなく、社員の健康意識を高めて自主的に健康管理・健康増進に取り組んでもらえる環境づくりを推進し、健康リスクの低減を目指しています。
定期健康診断の有所見者やメンタル不調者、病気療養中の社員に対しては、重症化予防・再発予防に取り組む一方で、健康な人が将来有所見者とならないよう、生活習慣病予防を推進するなど、健康リスクを層別し、階層毎に施策を展開しています。
更に社内のイントラネットを活用した健康に関する情報発信や禁煙支援、その他、体力測定会、ウォーキングイベントなど、遊び感覚で楽しめる健康イベントも実施しています。
社員の健康への取り組み体制
TOTOグループでは、代表取締役社長執行役員のもと、人事労務担当取締役を責任者として、各拠点のヘルスケアセンターならびに各事業所総務部門が主導して、社員とそのご家族の健康管理ならびに健康リテラシーの向上に努めています。
そのために、年2回開催している「安全衛生警防中央委員会」で 全社での取り組み内容を共有するとともに、各事業所で毎月開催している「安全衛生委員会」で各事業所での取り組み内容を共有しています。
また、共有した取り組み内容を健康保険組合や労働組合と連携し、全社で健康増進につながる風土つくりに努めています。
= 社員の健康への取り組み体制 =
取り組み内容とその効果
TOTOグループでは、「健康管理」「メンタルヘルス対策」「感染症対策」「健康増進(健康づくり)」の4つを重点的な取り組み内容として掲げ、社員も家族も最大限のパフォーマンスを発揮できる環境をつくり、いきいきとした職場を実現していきます。
健康管理
TOTOグループでは、健康リスクを層別し、会社・健康保険組合・UNION(労働組合)と連携して年代や役職ごとにさまざまな施策を展開しています。また、新たな生活様式や働き方など、どのような環境下においても社員自ら、自分自身の健康を管理できるよう、健康リテラシー(健康に関する正しい情報を入手し、理解して活用する力)の向上を重点的に取り組んでいます。
<健康リテラシーの向上>
社員自身が、健康の維持・改善のためのサイクルを自ら回せることを目標に、そのきっかけづくりとして「健康ポータルサイト」を2021年度より導入しました。
自身の健康診断結果を閲覧できるだけでなく、各人の健康状況に応じた記事や重症化予防通知、健保からのお知らせ等が発信されるだけでなく、会社や健保の施策・イベントとも連動させ、健康リテラシーの底上げを図っています。
=健康ポータルサイトを活用した生活習慣の流れ=
メンタルヘルス対策
心の健康づくりとして4つのケア、①セルフケア、②ラインケア(上司によるケア)、③産業保健スタッフによるケア、④事業場外資源によるケアを推進していますが、ここ数年はコロナ禍もあり、なかなか社員同士のコミュニケーションが取りにくいこともあり、新入社員や若手層と産業保健スタッフによる面談を実施し相談しやすい関係をつくっています。また、「相談窓口カード」を作成し、イントラネット上への掲載や社員へ配布し、社内外の相談窓口を明示しています。
= メンタルヘルス研修体系 =
= 「ライン長向け」「こころやからだ」の相談窓口 =
感染症対策
新型コロナウィルス感染症をはじめ、インフルエンザやデング熱、マラリア等さまざまな感染症から従業員を守るための情報発信を行っており、海外渡航者には予防接種を推奨しています。また、海外出向者に対しては、産業医による出向前教育を実施しています。
また、新型コロナウィルス感染症に対しては、2021年度より自社の事業所などの拠点を活用した職域接種を通して、社員およびその家族の方々を対象に「安心、安全に、そしてワクチン廃棄ゼロ」を目指した接種活動を進め、全国延べ16拠点で約16,000人に対する接種機会を提供いたしました。
健康増進(健康づくり)
<喫煙改善への取り組み>
TOTOグループでは、生活習慣病予防・がん予防のための目標を設定し、卒煙サポート施策や喫煙室の屋外化を推進し、喫煙改善に取り組んでいます。
= 喫煙率の推移 =
2020年度 実績 | 2021年度 実績 | 2022年度 実績 | 2023年度 実績 | 2025年度 目標値 | |
男性 | 33.2% | 32.3% | 32.4% | 32.0% | 29.0% |
女性 | 10.2% | 9.8% | 9.8% | 9.5% | 9.0% |
※ TOTOグループ(日本)の正社員・契約社員
<健康増進(ウォーキングイベント)>
運動不足解消、職場コミュニケーションの活性化を目的に、ウォーキングイベントを全社・各事業所にて開催しています。
「TOTOみんなでウォーキング」
健康保険組合被保険者である全社員を対象に、個人または3~10人のチームで参加。
約1ヶ月間の個人、チーム平均歩数を競う。
健康ポータルサイトへの入力により、タイムリーに順位が反映。
2023年度は、約2,600人が参加。
「歩KING CUP」
本社・小倉第一工場の社員を対象に、5つの部門に分け、3~4人/チームで参加。
約1ヶ月間のチーム、部門の平均歩数を競う。
歩数を伸ばすため開催期間中に1日だけウォークラリー日を設定。制覇地点により、歩数にポイントを付与。
2023年度は、約1,400人が参加。
「べジチェック®」
社員自身の野菜摂取量を知っていただくために、ベジチェックを実施。
1日の野菜摂取量の知識を習得し、野菜の上手な摂取方法を知ることにより、生活習慣病予防に繋がることを期待しています。
「女性の健康支援」
女性特有の健康課題として、「月経」「更年期障害」「妊活」の3つのテーマをピックアップ。
上司・同僚の男性も巻き込んだ取り組みを推進。
女性特有の悩み/課題周知に向けたWebセミナー開催 約2,700人が参加
外部専門医療職による相談プログラム 約400人が参加
その他データ
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
定期健康診断受診率 ※1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
適正体重者率 ※1 | 68.7% | 67.0% | 67.3% | 66.0% | 66.5% |
有所見率 ※1 | 43.2% | 45.6% | 44.8% | 43.3% | 45.3% |
定期健康診断後の精密検査受診率 (法定項目) ※1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ストレスチェック受検率 ※1 | 94.3% | 94.7% | 92.8% | 90.8% | 92.9% |
運動習慣者比率 ※1 1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2回以上、1年以上実施 | 23.6% | 24.5% | 25.3% | 24.0% | 25.0% |
自己都合離職率 ※2 | 2.3% | 1.8% | 2.1% | 2.5% | 2.2% |
ライフイベントによる離職率 ※2 | 2.9% | 2.1% | 1.4% | 0.0% | 0.0% |
社員満足度 ※3 | 73.0pt | 74.4pt | 75.2pt | 74.9% | 75.9% |
従業員ヘルスリテラシー ※1 健康ポータルサイト登録率 | ー | ー | 43.0% | 51.4% | 67.6% |
プレゼンティーイズム (パフォーマンス発揮度)※1、※4 | ー | ー | ー | ー | 79.6% |
アブゼンティーイズム (傷病による平均欠勤日数)※1、※5 | ー | ー | ー | ー | 2.64日 |
※ 1 :TOTOグループ(日本)の正社員・契約社員
※ 2 :TOTOグループ(日本)の正社員
※ 3 :TOTOグループ(日本)の正社員・契約社員・派遣社員
※ 4 :SPQ(東大1項目版)
※ 5 :1人当たりの私傷病による休日数(欠勤+休職)
※「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
健康経営優良法人認定をめざすお取引先企業の皆さまへ
TOTOグループでは、社会の一員として、社員やそのご家族、社会の健康増進に取り組み、健康経営優良法人の認定をめざす企業を応援し、積極的に情報交換させていただいております。
弊社とお取引のある企業の皆さま方などとともに情報交換をさせていただき、一緒に「健康経営」を継続させていきましょう。
弊社の取組みにご興味がある方は下記「お問い合わせ」まで、
お問い合わせ先: toto-healthmanagement@jp.toto.
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