道普請人は、開発途上国の問題を現地に適したやり方で、そこに住む人々自身で解決していくこと目指し、エンジニアとして適正技術の開発を進め、現地住民への技術移転、定着化を進めています。 多くの開発途上国では農道などのインフラ整備が進んでいないため、その手助けとして、誰にでもできる「土のう工法」による道づくりを中心に活動しています。また、現地の生活環境の改善やコミュニティ住民の生計向上、植樹活動にも取り組んでいます。
ウガンダ共和国中央地域のムコノ県ナキスンガ副郡には公共水道の設備はほぼなく、生活用水の取水を自然水源に頼っています。176個所の自然水源の中、保護されているのは31個所で、安全な水へのアクセスがあるとされるのは、全住民48,320名のわずか0.17%に過ぎません。本プロジェクトでは、ナキスンガ副郡で泉の水源保護施設を建設します。さらに地域において蛇口を設置することによって「近隣の泉」における集水取水を分散し給水ポイントの過密問題も解消させます。また、ナマクワ小学校の環境クラブとPTAを中心に、育苗や植林を実施することにより、地域の森林保全・森林再生への意識の啓発を行っていきます。
道普請人は、開発途上国の農村地域の活性化に向けた農民自身による農道整備を支援し、世界の貧困削減に寄与することを目的に、2007年に設立されました。 日本の伝統技術「土のう」による道路整備手法を開発し、日本古来の精神「道普請」を紹介しながら、現地住民が自分達で道を整備し、持続的に維持管理することの重要性を訴え、世界各地で道路改修を行っています。2022年12月時点で、31カ国の活動に関与し、整備した道の総延長は231.37キロメートルとなっています。
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