世界最貧国のひとつであるモザンビーク共和国では、人口の大半が貧困状態にあり、多くの解決困難な課題を抱えています。モザンビークのいのちをつなぐ会は、そこに生きる人々の生命の尊厳向上に貢献するため、住民一人ひとりが生き抜くために必要な「知識と知恵」を手に入れ、自らの力で解決できるよう支援しています。 スラム地区での教育施設の整備・運営、開発の遅れている農村地区での水道インフラの整備や衛生教育の実施、伝統文化をルーツとするアーティストの活動支援など、生活の質を改善する活動を展開しています。
モザンビークのいのちをつなぐ会では、これまでにペンバ市ナティティ地区にテロ紛争避難民の家を建築、TOTO水環境基金の支援により建屋と水道、深井戸の整備を実施しました。また、ナティティから車で20分の場所にあるエスパンサオン地区にも避難民が多數流入していますが、この貧困地区でも水道が敷設されていないため、慢性的な水不足に陥っています。今年度は、ナティティ避難民の家の給水方法をより円滑かつ効率的にするために、給水タワーを設置します。また、エスパンサオン地区では共同水場を新設し、水道を敷設することで避難民を含めた住民の安全な水へのアクセスを改善します。
モザンビークのいのちをつなぐ会の代表理事・榎本恵氏は、アフリカで目の当たりにした環境問題等の先進国の論理と貧困国の暮らしやニーズとのジレンマを解消すべく、2013年に団体を設立しました。同年、カーボデルガド州最大のスラムであるナティティ地区に、教育施設として学舎・寺子屋の建設に着手。モザンビーク人有志、約100名とともに、教育や衛生など、貧困層の生活の質の向上に取り組んでいます
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