アジア協会アジア友の会は、「水」の供給から始まり、現地からの要請を受けるかたちで、「環境保全」「教育支援」「生活自立支援」に関する活動を行ってきました。地域の課題解決のために、4分野の事業を中心に必要な事業を組み合わせ、地域の自立を目指しています。また、日本国内においても、アジアや支援活動に関心を持ってもらうための啓発・広報活動を実施しているほか、全国の会員がアジア支援や活動の輪をひろげるためのチャリティイベント等を行っています。
フィリピンの農村では、ごみの処理システムがないため、やむを得ず海や川などの水辺にごみが捨てられています。本プロジェクトの活動地域であるマトノッグ町でも、住居地域から流出するプラスチックごみが、沿岸のマングローブ若木の生育の妨げとなるほか、不衛生な生活や水環境をもたらし住民の生計にも影響を与え、海洋プラスチック汚染の原因ともなっています。2022年4月よりTOTO水環境基金の助成を受け、ごみ分別や有機ごみの堆肥化等、現地住民主体のごみ管理の活動を行ってきました。この活動を知った近隣の村からもセミナー開催や活動参加について多くの要請を受けています。今年度は、より広範囲での活動を展開していく予定です。
アジア協会アジア友の会は、1979年に創立して以後 アジアの市民の手による発展を促進する役割を担ってきました。その活動の柱として、安全な水の確保と人間の基本的生存条件の確保支援等を実施しています。これまで、安全な飲料水に欠くインドに井戸を贈る運動からはじまり、アジアの農村地域への安全な水の供給等の、貧困をなくすことを目標とした活動を行ってきました。現地の人々が主体となり、地域毎の実情に根ざした活動を継続的におこなっていくために、18カ国70地域にわたる現地提携団体と連携し、地域ごとの実情に根ざした活動を推進しています。
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