庄内自然博物園構想推進協議会は、子どもたちをはじめ市民みんなが自然との一体感を享受できるように、「自然と触れ合う機会を創出しよう」という願いから、2011年に設立しました。 都沢湿地や高館山、大山上池・下池を自然学習のフィールドとして活動しています。また、市民がいつでも気軽に学習し、豊かな自然環境や生態系が維持され、安全安心な活動ができるよう、「鶴岡市自然学習交流館ほとりあ」を開設し、さまざまな取り組みを行っています。
大型湿性草本郡落が優占する地域では、残存した根茎から数年で元の群落に戻ることがわかりました。また、重機による支持盤の沈下によって水深が深くなり、外来生物の増殖を招く危険性が示唆されました。そこで、2018年度から市民参画による草刈り、集草による撹乱作業を実施したところ、開放水面が増加し、湿性動植物の回復が認められ、本事業の可能性が期待されました。2021年度に、TOTO水環境基金の助成を受けて、湿地に優占する大型湿性草本であるマコモを刈り取り、湿地内の開放水面環境を創出するとともに刈り取ったマコモを粉末などで活用する市民参画プロジェクトを実施し、その翌年は、家畜の導入により湿地循環の可能性を検討しました。今年度は、これまでの事業を継続しながら、湿地および水源地の池の水質の改善のために、江戸時代から続く浮草組合さんによるヒシやレンコンの活用支援と市民による地域資源を使った濾過システムの構築を目指します。
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