福岡市に面する博多湾は、多様な生物の生育空間としての機能を持つ一方で、河川からの生活排水の流入による汚染等で、生態系を脅かす課題を抱えています。当団体は、博多湾の魅力や課題、自然の不思議・素晴らしさを、ダイバーの目線から多くの方に伝えることで水環境を守っていくことを目的に2014年に設立しました。「自然伝承」を理念に掲げ、人々がふるさとの海を誇りに思い、豊かな自然が次の世代に伝承されていくことを目指しています。
「海を元気にする海草」アマモ場再生・造成プロジェクト
海洋生物の作用により大気中から海中へ吸収された二酸化炭素由来の炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれ、海草や海藻が繁茂する藻場はこの吸収源として脱炭素社会に繋がる重要な機能を有していると注目されています。博多湾の藻場は減少傾向にあり、そこで形成されている生物多様性もまた失われつつあります。このプロジェクトではアマモの再生・造成活動による藻場の回復を通じて、浅海域の磯焼けや地球温暖化など様々な問題を、行政や漁業関係者、研究者とともに解決することを目指します。また、福岡県内の小中高生、専門学生に向けた環境学習を実施し、環境意識の向上や行動変容を促すことで、豊かな海づくりに繋げていきます。
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