2016年2月に豊浦町小串の堂道川上流で準絶滅危惧種カスミサンショウウオの卵塊を確認し、棲息地の保護・保全活動を目的として有志による「小串カスミサンショウウオ保護・保存会」を結成しました。2019年に本種は山口県南西部と大分県の一部棲息の「ヤマグチサンショウウオ」と判明し新種登録、環境省・山口県指定絶滅危惧Ⅱ類に指定され現団体名に改名し、現在まで活動を行っています。
ヤマグチサンショウウオの飼育・観察による自然環境教育
絶滅危惧Ⅱ類に指定されているヤマグチサンショウウオはその生態の多くが未解明となっています。このプロジェクトではヤマグチサンショウウオの生態研究を教材として、近隣小学校において、孵化・変態・成長過程の給餌・観察を行い、さらに生態系回復を目指した絶滅確認地への放流までを自然環境教育として実践しています。
生息地の水環境の保全と同時に、この活動を通じて生徒たちには、命の大切さや希少種が生息する故郷を誇りに持ってもらうこと、豊かな自然環境を守ろうとする心を育むことや、努力と工夫の大切さを学んでもらうことを目指しています。
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