篠路福移湿原(しのろふくいしつげん)は札幌市に残るわずかな湿原です。この湿原にはカラカネイトトンボをはじめ貴重な生き物たちが生息していますが、近隣業者による埋め立てで消えようとしています。湿原に残る自然を子どもたちの故郷として残したいと強く思った地元の市民と当時の札幌拓北高校理科研究部顧問(現理事長)により1997年に設立しました。札幌市北区あいの里地区を中心に、篠路福移湿原保全・保護活動をはじめ身近な自然を守る活動を行っています。
あいの里・篠路福移地区の水環境を継続して豊かにするために、地域住民の方と共同で池沼の浚渫作業や湿原植物の植栽、ヤナギや外来性草本などの除去を行っていきます。この活動を通じて、湿原性生物の魅力や湿原環境の維持および再生の難しさを地域住民に伝えていきます。また、寒冷な湿地が生息域で、札幌市内では篠路福移湿原にしかいない、準絶滅危惧種に指定されているカラカネイトトンボ(体長2.5㎝)をはじめとする湿原の動植物の保全を目指し、活動を行っていきます。
また、大学生をリーダーとして据え、高校生と共にトンボを指標とした環境調査を行うことで、生物や自然環境に興味を持ち、具体的な活動を実践できる人材の育成へとつなげていきます。
もっと詳しく知りたい方は…
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