ワシ・タカ類の生息地を保護・保全する
オオタカ保護基金は、那須野ケ原において、オオタカの密猟監視を中心とした保護活動を目的に、1989 年に設立されました。オオタカをはじめとするワシ・タカ類の調査研究や生息環境の保全活動を通じて、環境保全型社会の構築を推進しています。また、自然の中での遊びを通じ、自然と共にある暮らしを学べる「サシバの里自然学校」を運営するなど、幅広い活動を展開しています。
サシバの里ハスの花咲く水辺と
生き物復活プロジェクト
タカの仲間であるサシバは、水田などで狩りを行い、小動物や昆虫類を食べことから、自然界の食物連鎖の頂点に位置しています。そのため、その生息環境を守ることは、地域の特徴的な自然や健全な生態系を保護することにつながります。このプロジェクトでは、耕作放棄された里山の田んぼにハスを栽培することで、水辺・湿地として再生しています。これにより、絶滅危惧種の両生類や水生昆虫の生息場所、サシバの餌場を確保するとともに、レンコンなどの販売といった生産活動につなげています。