支援活動を行っている国のひとつ、パキスタンでは、日常に使う水の安全性が保たれておらず、下痢や肝炎の原因になっています。このような水不足や不衛生な環境は、健康面だけでなく、教育面にも悪影響をもたらしています。 アフガニスタン難民居住地近くの小学校では、手洗い場やトイレなどの基本的な衛生設備が設置されておらず、そのために子供たちが健康を害し、通学を妨げる一因となっています。そこで、小学校へのトイレや手洗い場、浄化槽などの整備を進めています。また、児童が衛生的な生活習慣を身に付けられるよう、児童のみならず、小学校の教師や保護者にも衛生教育を行うことで、児童の体調不良を減らし、勉強に集中できる環境を整えています。
・これまでは学校で不衛生な水を飲んだり、水のないトイレを使うしかなかったので、学校に衛生設備ができた時は、とっても嬉しかったです。また、衛生キャンペーンで正しい知識を学んでからは、しっかり手を洗ったり、歯を磨いたりと清潔にすることで、自分への感染だけではなく、人への感染も防いでいます。(小学校4年生の少女)
・今年は、新型コロナウイルスの流行がとても心配です。衛生啓発活動によって、児童に適切な感染症の知識や予防方法を身につけてほしいです。(保護者)
・新型コロナウイルスなどの感染症予防には、手洗いがとても大切だと知りました。今日学んだ正しい手洗いの手順を、兄弟たちにも教えます。(小学生)