ビクトリア湖のジンガ島は、地理的条件から公共水道や電力の普及がなされず、住民の殆どが生活排水やゴミ、排泄物で汚染された湖や湧き水から集水をしています。そこで、安全な水へのアクセスが低いジンガ島の4つの村に雨水集水タンクを設置し、住民による設備の維持管理システムの構築を目指しています。併せて、安全な水利用と衛生についてのワークショップを開催し、住民の衛生意識向上を図ります。また、漁業手法の規制の厳格化により、漁業離れが進み、農地の新規開拓による森林伐採が問題視されています。そこで、島内で伐採された森林を復元し、集水性を高めるため、育苗や植林も行っていきます。
・活動のおかげで住民と小学生がきれいな水を利用できるようになり、汚染水を利用することによる病気が減少しました。(水・衛生管理委員長)
・小学校に手洗い用タンクを提供してくれたことで、トイレの後や食前に手を洗うという習慣が根付きました。(小学校の教員)
・衛生教育を受講してから、手洗いをしないことによる病気で病院に行った生徒は一人もいません。昼食後にはいつも整備された水源に水を汲みに行っています。また、木を植えることで環境がよくなり新鮮な気分になりました。(小学校の生徒会長)
・水利用者委員会がしっかりとメンテナンスを行っていきたいと思います。(委員会メンバー)
・濁った湖水や浅井戸の水を利用していましたが、雨水タンクの設置によって生活用水に適した水を取水できるようになり嬉しいです。(ジンガ島の住民)