アフリカ・ケニアのナンディ郡では、水資源の保全、衛生管理を推進しています。住民による「水・衛生管理委員会」を組織し、水源保全技術の提供や衛生教育を実施することで、持続的な維持管理体制の構築を目指しています。 ケニアでは、財産である羊や牛などの家畜を大切に飼育していますが、家畜と人の飲み水に区別のない水源がほとんどで、水質汚染の原因となっています。そこで、取水口をしっかりと区別し、水源地への家畜の糞尿や泥の侵入を防ぐ設備の設置を進めています。また、土壌の集水性を高めるための植林活動も行っています。
・活動のおかげで住民と小学生がきれいな水を利用できるようになり、汚染水を利用することによる病気が減少しました。(水・衛生管理委員長)
・小学校に手洗い用タンクを提供してくれたことで、トイレの後や食前に手を洗うという習慣が根付きました。(小学校の教員)
・衛生教育を受講してから、手洗いをしないことによる病気で病院に行った生徒は一人もいません。昼食後にはいつも整備された水源に水を汲みに行っています。また、木を植えることで環境がよくなり新鮮な気分になりました。(小学校の生徒会長)