“資源を大切にする”取り組みとして、商品の3R設計を強化しています。
ライフサイクル(製造時、使用後)を通して廃棄される材料を極小にすべく、軽量化・再生資源化・易分解性・材料表示の4つの視点で3R配慮設計を推進しています。
商品における3R推進として、再生プラスチックの活用を進めています。日本国内では月間100tを超える再生プラスチックを使用しており、主な用途である大便器のタンク部では、80%以上を再生プラスチックが占めています。
その他、ウォシュレットやシステムバス、キッチン等の部品においても、再生プラスチックの採用を拡大しています。
※1日本国内での生産時に使用される樹脂部品を対象
※2再生材:家電品や自動車部品など外部回収によるリサイクル樹脂
バイオマス素材の活用
石油を原材料としないバイオマス素材の活用も進んでいます。
バイオマス素材は原料として再生可能な有機資源由来の物質を含み、化学的又は生物学的に合成することにより得られる素材のことで、原料となる植物が生育時の光合成でCO2を吸収しているため、焼却してもCO2の排出を抑制することができます。
使用済みウォシュレットを神奈川県内一部および東京都内一部限定にて試験回収し、リサイクル化への試行を実施しています。
回収されたウォシュレットは、洗浄後に手分解により解体。金属類とプラスチック類に分別。金属類は売却、プラスチック類はさらに分解・分別後、破砕チップ化。
発生する再生プラスチックについては、ボールペンなど日常使う文具類へ利用したり、ウォシュレットの内部部品カバー、物流パレットなどへの用途研究を経て、現在は再生プラスチックの原材料としてリサイクルしています。
今後も引き続きリサイクルしやすい商品づくりへの研究、再生プラスチックの活用先開拓など検討していきます。
回収フロー(TOM:TOTOメンテナンス(株))
リサイクルフロー
商品から商品へのリサイクル(ウォシュレットからウォシュレットへ)
内部部品(部品のカバー)として一部機種に搭載し活用。
物流パレットへのリサイクル
便座の樹脂部分をTOTOグループの事業所内で使用する物流用パレットに再生し活用。
文具類へのリサイクル
文具本体の樹脂部分や袋の素材にウォシュレットの再生樹脂を活用。
※掲載の文具類は、現在は取り扱っておりません。
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