建築現場における廃棄物発生量の削減を目的として、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を原則としたTOTO独自の包装設計ガイドラインを策定し、積極的に包装材料の削減に取り組んでいます。
2022年度は包装材の材質変更などにより2013年度比10.2%の削減を達成しました。
Reduce(リデュース)…包装を少なくする
実施例:簡易包装、無包装、セット梱包など
Reuse(リユース)…包装を繰り返し使用する
実施例:通い箱
Recycle(リサイクル)…リサイクルに配慮する
実施例:リサイクル可能な材料の採用、分別廃棄し易い構造の採用など
国内包装材料の削減率(2013年度比)
今回受賞した「角度自在変形緩衝材」は、洗面器の底面に取り付ける緩衝材で、
陶器に局所的な凸形状がある場合にも、陶器形状に沿った段ボール製の積層緩衝材を
配置することで、硬い陶器の特性を活かした荷重受け構造を実現しました。
また、従来の包装よりも約30%の段ボール使用量削減を実現しました。
緩衝材は切欠きの位置を変えることで角度を自在に変更することができ、
ストッパーは角度の保持以外に緩衝材の落下やズレも防ぐことができます。
TOTOは、より少ない資源で高い包装品質を目指し、自社で包装設計を行っています。
2030年に「持続可能な社会」と「きれいで快適・健康な暮らし」の実現を目指す、
新共通価値創造戦略TOTOWILL2030のもと、省資源化・省力化を実現する
適正包装を追求し続けます。
|「角度自在変形緩衝材」の成長
洗面器底面に角や凸部が多い商品を包装する際、従来は商品の周囲を段ボールで
囲う「胴枠仕様」としていましたが、大型の洗面器を包装する場合には
使用する段ボールが多くなってしまうという課題がありました。
そこで、陶器に局所的な凸形状がある場合にも、陶器形状に沿った配置が出来る
段ボール製の積層緩衝材とすることで、直接陶器で荷重を受ける耐圧縮荷重に
近い強度を実現し、従来よりも約30%の段ボール使用量削減することに成功しました。
緩衝材は切欠きの位置を変えることで角度を自在に変更することが出来、
ストッパーは角度の保持以外に、緩衝材の落下やズレも防ぐことが出来ます。
日本パッケージングコンテストTOTO受賞事例(過去5年間の実績掲載)
*1「アジアスターコンテスト」でアジアスター賞も同時受賞したパッケージ
*2「ワールドスターコンテスト」でワールドスター賞も同時受賞したパッケージ
年度 | 受賞 | 名称 | 受賞のポイント |
---|---|---|---|
2022 | 包装技術賞 パッケージデザイン賞*1*2 | 角度自在変形緩衝材 | 包装構造 |
2021 | 包装部門賞 工業包装部門賞*1 | キッチン水栓の省資源/ 省力化を図るワンタッチ包装 | 包装構造 |
2021 | 包装技術賞 アクセンシブルデザイン包装賞*1*2 | 付属品を取り忘れない 合理的コンパクト包装 | 包装構造 |
2019 | GOOD PACKAGING 工業包装部門賞*1 | サイズの異なる製品を単一の段ボールで緩衝させる技術の開発 | 包装構造 |
2018 | ジャパンスター賞 経済産業省製造産業局長*1*2 | 段ボールのバネ性を利用した"潰れない"緩衝仕切 | 包装構造 |
GOOD PACKAGING 工業包装部門賞*2 | 長さの違う取っ手の仕切り調整機能付き集合包装 | 包装構造 |
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