建築現場における廃棄物発生量の削減を目的として、
3R(リデュース、リユース、リサイクル)を原則とした
TOTO独自の包装設計ガイドラインを策定し、
積極的に包装材料の削減に取り組んでいます。
2023年度は包装材の材質変更などにより
2013年度比10.7%(目標値:10.3%)の削減を達成しました。
Reduce(リデュース)…包装を少なくする
実施例:簡易包装、無包装、セット梱包など
Reuse(リユース)…包装を繰り返し使用する
実施例:通い箱
Recycle(リサイクル)…リサイクルに配慮する
実施例:リサイクル可能な材料の採用、
分別廃棄し易い構造の採用など
公共トイレ等の人造大理石カウンター(以下、カウンター)の包装は、
カウンターを保持・安定させる包装材(以下、支持台)を包装箱底面に
配置している。この支持台は強固でカウンターに対し優れた支持力を発揮するが、
外部からの衝撃が直接カウンターに伝わり易く、小さな衝撃でもカウンターが破損しやすい。
そこで支持台を改良し、支持台のつなぎ合わせ面に三角形の切り欠き穴を施した。
これにより、つなぎ合わせ面の硬い部分がなくなり、包装箱が受ける衝撃を吸収する構造となった。
<環境への貢献に関する補足>
モデルチェンジによる製品強度の低下における課題に対して、緩衝性能をあげる包装構造を見直しし、
従来品と同等の包装材使用量に押さえることを実現しました。
壁掛け便器である重量製品で自立できない、施工時に持てない、便器で荷重を受けることが
できないといった課題があった。そこで底の部材構造を見直し横倒れ防止機能により自立させ、
かつ底抜け防止の為、形状を工夫し、重さを分散させた。さらに便器が包装材に乗った状態で、
便器の固定穴と壁面の固定ボルトの高さが合うようにし、施工時に位置決め、固定をアシスト
する機能を持つ包装材を実現。保存時に圧縮荷重を担う支柱部材は、角部の多い構造となして
各部の多い構造と強度を向上させた。
<環境への貢献に関する補足>
下記2点の目的をより少ない資源で達成するための包装構造を実現しました。
自立できない製品形状に対し、
・安定性と耐圧縮荷重を確保
・施工時の作業負荷を軽減
日本パッケージングコンテストTOTO受賞事例(過去5年間の実績掲載)
*1「アジアスターコンテスト」でアジアスター賞も同時受賞したパッケージ
*2「ワールドスターコンテスト」でワールドスター賞も同時受賞したパッケージ
年度 | 受賞 | 名称 | 受賞のポイント |
---|---|---|---|
2023 | 包装技術賞 テクニカル包装賞*2 | 衝撃吸収機能を備えた 人造大理石カウンター包装 | 包装構造 |
2023 | 包装技術賞 | らくらく施工アシスト付包装 | 包装構造 |
2022 | 包装技術賞 パッケージデザイン賞*1*2 | 角度自在変形緩衝材 | 包装構造 |
2021 | 包装部門賞 工業包装部門賞*1 | キッチン水栓の省資源/ 省力化を図るワンタッチ包装 | 包装構造 |
2021 | 包装技術賞 アクセンシブルデザイン包装賞*1*2 | 付属品を取り忘れない 合理的コンパクト包装 | 包装構造 |
2019 | GOOD PACKAGING 工業包装部門賞*1 | サイズの異なる製品を単一の段ボールで緩衝させる技術の開発 | 包装構造 |
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