活動地域:スーダン共和国
NPO法人 ロシナンテス
スーダンの村へ医療と安全な水を届ける
スーダンの村へ医療と安全な水を届ける
ロシナンテスは、国際社会からの援助が途絶え、十分な食事や医療を受けることができない状況にあるスーダンの人々へ、医療を届けるために活動しています。 そのために、無医村地域への巡回診察や診療所の建設、病気予防や健康維持のための衛生教育、国連WEPとの共同による栄養改善プロジェクト、清潔で安全な水を届けるための水事業などを実施しています。
水衛生改善を通じたコミュニティー開発事業
スーダンでは、安全な水と衛生習慣の不備が、健康状況の悪化や教育機会の減少の根源になっています。 井戸や給水所を建設することで、安全な水を確保するとともに、住民への衛生教育の実施により、衛生環境の維持管理能力の向上を目指し、コミュニティー開発に取り組んでいます。 巡回診療先の地域の中でも、特に状況の悪いハルツーム州のワッド・シュウェイン村では、井戸掘削に向けて地下水脈の調査などを実施しています。また、インフラ整備が遅れている北コルドファン州でも調査を計画しています。

・地域の一番の課題であった、水の不足が解決された。今後は給水所を維持できるようコミュニティで協力していく。(住民の男性)
・水の不足に苦しんでいたが、その問題が解決された。ありがとう。(住民の女性)
・今、大きな問題は解決されたから、これからはこの水を守っていく。(子供)
団体のなりたち
ロシナンテスの代表・川原尚行氏は、2002年に外務省医務官として赴任したスーダン共和国で、政治事情により国際社会からの援助が途絶え、著しく低い健康水準での生活を余儀なくされている人々の状況を目の当たりにしました。その後、2005年に外務省を辞して、現地で医療活動を開始しました。
「医者がいない村に医療を届ける」ことを目的に、川原氏のもとに仲間が集まり、2006年にロシナンテスを設立、無医村地域の巡回診療などを行っています。

巡回診療チーム
集団健康教育活動の様子
給水所の様子

※写真はいずれも内藤順司氏による撮影です。
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