節水便器の開発秘話を3回に分けてお伝えする2回目。
20世紀から21世紀への転換点に、TOTOの節水便器に欠かすことができない2つのコア技術── セフィオンテクト、フチなし・トルネード洗浄──が誕生しました。今回は2つのコア技術のうち、画期的な防汚(ぼうお)技術「セフィオンテクト」(1999年〜)を紹介します。
そもそも、「セフィオンテクトって何?」という方がほとんどでは? しかし、外出先のトイレで、このロゴを見たことはないでしょうか?
「セフィオンテクト」とは、便器などの衛生陶器の表面を100万分の1mmのナノレベルでなめらかに仕上げることで、汚れが付きにくく、落ちやすくなるTOTO独自の技術。
従来便器とセフィオンテクトの汚れ落ちの比較
今回は、「節水便器の開発」で日本セラミックス大賞を受賞した3人のうち、「セフィオンテクト」の開発に関わった担当者2名に開発秘話を聞きました。
防汚性を高めるための新たな釉薬(ゆうやく)の開発や、窯の中で焼く生産技術の向上などに取り組んだ、当時の様子がうかがえます。
釉薬を吹き付ける「施釉(せゆう)」工程
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