感染症の流行によって、私たちの生活には様々な変化が起こりました。
手洗いへの意識の高まりもそのひとつ。今回は、学校の手洗い現場に起きている変化のお話です。
文部科学省が2023年に実施した調査によると、公立小中学校のトイレにおける洋便器率は68%。また、手洗い場については、手でハンドルを回す水栓に、みかんネットに入った固形石鹸が設置されているという学校も多いのが実情です。
そんな学校のトイレですが、「学校のトイレ研究会」が2021年に全国の自治体に実施した調査によると、今後の改修で「自動水栓」を選択する答えた自治体は79%にのぼりました。
手をかざすと自動で水が出る「自動水栓」をTOTOが最初に販売したのは1984年3月。
新型コロナウイルス感染症の流行以前から公共施設では当たり前になっていたこの「自動水栓」ですが、それでも感染症の流行前後(2019年4~9月と2021年4~9月)を比較すると、TOTOの販売数は2倍以上になりました。
さらに販売先の内訳を見てみると、なんと最もその数を伸ばしたのは「学校」でその伸長率は5倍だったのです。
もし、公立小中学校の水まわりが自動水栓化すれば、1校当たり平均で300人以上の子どもたちの手洗いを衛生的な非接触にできるのです。
自動水栓化によって、子どもたちの手洗いは、ますますきれいで快適になりそうです。
自動水栓には「節水」というメリットもあります。1人が1日5回手を洗ったと仮定すると、1つの学校が自動水栓に切り替われば、1校当たり1日平均1,000L以上の節水になるのです。さらに、水に空気を多く含ませることで、より少ない水で快適に手洗いできる節水タイプを使えば、1日で2,000L以上の節水になります。
水まわりは誰もが毎日必ず使うものだからこそ、TOTOには、きれいで快適、かつ環境に配慮した水まわりを普及させる使命があると考えています。
TOTOは子どもたちのため、よりよい社会の実現のために、1校でも多くの学校トイレ環境が改善することを願ってやまないのです。
本原稿は、TOTOがこれまでに公開した、様々なプロジェクトの裏側をお伝えするストーリーを再編集したものです。
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