9月27日、和歌山県那智勝浦町の太田小学校へ「遠隔テレビ授業」を行いました。授業のテーマは「みんなにやさしいパブリックトイレを考えよう!」。パブリックトイレからユニバーサルデザインや多様性を学ぶ授業です。参加してくれたのは、5年生2名と6年生3名の計5名です。
太田小学校では総合的な学習の時間で、「高齢者のために自分たちができること」について取り組んでおり、高齢者体験なども実際に行っているそうです。地元住民の多くを占める高齢者は農業に従事しているけれど、「田畑にはトイレが無い」という問題があります。高齢者も自分たちも地元のみんなが豊かに暮らせるようなトイレを考えたいと、このプログラムに応募いただきました。
児童のみなさんには事前に、TOTOの教材をもとに使いやすいパブリックトイレを考え、そのアイデアを絵や文章にしたワークシートを作成してもらいました。
そしていよいよ遠隔授業の当日。まずはTOTOの会社紹介から始まり、続いて5人が2つの班に分かれ、ワークシートを手にアイデアを発表してくれました。ワークシート作成については、先生はほとんどアドバイスを行っていないとのこと。児童たちが自ら考え、調べ、かたちにしたアイデアが盛りだくさんです。こだわりのトイレ発表の後は、TOTO社員が講評を行います。
実施後のアンケートでは児童のみなさんから、「ほめてもらってうれしかった」「コメントをもらって、そこまで気づいていなかったので、すごいなと思った」など、アイデアを発表して意見交換することで、さらにいいアイデアが出てくるということを楽しんでもらえたようです。また、「一番高いトイレの値段に驚いた」「TOTOの名前の由来を知れてよかった」「TOTOといえばトイレかと思っていたけど、意外にもキッチンや洗面台も作っていて、すごいなと思った」など、TOTOそのものにも興味を持ってもらうこともできました。児童のみなさんは実際にいろいろな場所で高齢者体験をし、様々な工夫を出してくれました。すでに商品化されているアイデアもありますが、TOTOも同じように使う人のことを考えて製品づくりをしていることを知ってもらえたと思います。
また先生からは、「専⾨的なお話を聞くことができ、とてもいい刺激になりました」「⼦どもたちの案に対して丁寧にコメントや質問をして頂き、ありがとうございました。限られた時間でしたが、この様な機会がないと繋がることのないプロの⽅のお話を聞くことができ、⼦どもたち同様、私も⼤変嬉しい気持ちでいっぱいです」など、うれしいコメントをいただきました。
太田小学校5年生・6年生のみなさん、素敵な授業をありがとうございました!
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