12月1日、和歌山県那智勝浦町の下里小学校へ「遠隔テレビ授業」を行いました。参加してくれたのは、5・6年生32名です。地域では屋外で使えるトイレが少なく自分たちが困っていること、また、仕事というもののイメージをまだ持てていない児童たちに、世の中にはいろいろな仕事があるということを知ってほしいという、キャリア教育の両面からご応募いただきました。
遠隔授業のテーマは「みんなにやさしいパブリックトイレを考えよう!」。パブリックトイレからユニバーサルデザインや多様性を学ぶ授業です。児童の皆さんには事前に、TOTOの教材をもとに使いやすいパブリックトイレを考え、そのアイデアを絵や文章にしてワークシートを作成してもらいました。
そしていよいよ遠隔授業の当日。まずはTOTOの会社紹介から始まり、続いて6班に分かれた児童がワークシートを手に、カメラの前で発表します。どの班も説明箇所を指さすなど、わかりやすい説明を心がけてくれました。こだわりのトイレを発表した後は、TOTOが講評を行います。
実施後のアンケートでは児童のみなさんから、「今回発表して、TOTOの皆さんからのコメントもふまえて、もう一度、パブリックトイレについて考え直せたらいいなと思いました」と、自分たちが考えたパブリックトイレをさらに良くしようという意気込みや、「トイレについての仕事をしている人の考え、工夫がわかった」「自分たちでトイレを描き、自分も仕事をしているような感覚になった」などのコメントをいただきました。トイレをつくる仕事というのは単に工場でトイレをつくるだけではなく、製品をつくってからお客様に届けるまでたくさんの仕事があり、使う人のことを考えていろいろな工夫をしていることがイメージできたのではないかと思います。
また先生からは、企業のプロと接することで⾃分達の世界を広げることにつながる、実際にアドバイスを受けると⾃分達の提案が受け⼊れられたことに喜びを感じていたとして、「⼦供達にとっては全てにおいて良い経験だったと思います」とうれしいコメントをいただきました。
下里小学校5年生・6年生のみなさん、楽しい授業をありがとうございました!
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