現在は、国内外のTOTOグループ全社員の、処遇関連制度の企画・運用を担っています。給与や賞与は全社員のやりがいにつながり、その活力がひいてはTOTOの業績、お客様満足として結実するとても大きなテーマです。ともすれば間接部門で「下支え」とイメージされがちな人事ですが、実は全社員に影響力を及ぼす重要な戦略部門であり、とてもクリエイティブな仕事です。報酬といった正解のない答えに、整合性や納得感のある「解」を提示する。制度や施策を通じて社員や会社に活力を与えるダイナミックな仕事なのです。
人財本部
I.K
総合人間科学部 2010年入社
幼少期に海外に住んでいた時、現地の方々が日本の製品や技術にいつも驚いていて、「日本にはロボットみたいなトイレがあるよね」と言われたこともありました。こうした体験をきっかけに、メーカーで海外に携わる仕事に興味を持ちました。TOTOに入社を決めたのは、人事の方が自社製品を熱く語る姿に、会社への偽りのない想いを感じ、ここなら誇りを持って働けると考えたからです。そして入社後、人事への配属が決まった時は、大学で専攻していた心理学の知識が活かせる部分があり、海外の社員に携わる仕事もできると思い、うれしさを感じました。
現在は、国内外のTOTOグループ全社員の、処遇関連制度の企画・運用を担っています。給与や賞与は全社員のやりがいにつながり、その活力がひいてはTOTOの業績、お客様満足として結実するとても大きなテーマです。ともすれば間接部門で「下支え」とイメージされがちな人事ですが、実は全社員に影響力を及ぼす重要な戦略部門であり、とてもクリエイティブな仕事です。報酬といった正解のない答えに、整合性や納得感のある「解」を提示する。制度や施策を通じて社員や会社に活力を与えるダイナミックな仕事なのです。
そんな私にとって、教訓となった出来事があります。2年目に評価・昇格制度の企画・運用担当として社内からのさまざまな問い合わせに対応していた時、担当外の制度利用の可否を尋ねられ、上司に確認の上でシンプルに「利用できない」と回答を返したところ、電話口で押し問答になってしまいました。最初は「正しい回答を伝えているのになぜ?」と感じましたが、よくよく考えて気づいたのです。相手は、困っているからこそ問い合わせをしてきたのであり、それを理解してから回答するべきだったのだと。そこに思いが至らず、ただYesかNoか「杓子定規」に私は対応していたのです。この失敗以来、私は相手の背景や意図を汲み、寄り添うことを心がけるようになりました。それが期待に応える回答につながると、今も深く胸に刻んでいます。
評価・昇格制度の担当だった4〜5年目、社内の「学びの風土」を醸成する企画に携わったことは、高い視座を身につける経験になりました。経営層や社外の人事コンサルタントとの議論が必要だったため、俯瞰した視点から「TOTOの学びの風土とは何か」、その醸成の意義を考える必要があったからです。社内にそれを発信する冊子制作が想定されていましたが「本当に冊子が正解なのか?」と、出発点も疑いコンセプトを練りました。「TOTOはどうあるべきか」という高い視座から企画をまとめ、担当取締役に提案して了承をいただいた時はうれしかったですね。「TOTOが向かう方向を考え、そのために必要な人事戦略を企画して遂行する」という、自分と会社のつながりが実感できた瞬間でした。
今は国内だけでなく、米国や欧州、アジアの各拠点に駐在する海外出向者のための各種制度と、各国の現地採用社員の人事制度の企画・運用もカバーしています。TOTOグループの人事ポリシーを、各国の法体制や文化といった背景を踏まえて制度設計・運用していく仕事で、海外戦略とも密接にリンクしています。日本の考え方や状況等との違いからすぐに適切な回答ができない問い合わせも多く、そのため新たな知見の吸収が必要ですが、私にとって海外に関わる仕事は入社時からのあこがれで、日々新鮮な刺激に満ちています。しかし、そんな時に思い起こすのは例の「杓子定規事件」(笑)。この教訓を糧に、相手が国内外のどんなポジションの方であっても、その方の発言の裏にどんな背景・意図があるのかを考えて対応することを意識しています。実は今妊娠中なのですが、近い将来、海外で子育てしながら働いている自分を勝手に想像しています(笑)。可能性のある限り、新しいことにどんどん挑戦して活躍の場を広げていきたいですね。
例えば「自分が何をやりたいのか」という明確なイメージがなくてもいいのです。「なんとなく興味がある」が出発点でもOK。その起点をスタートに、どんな仕事に携わっても自分の中で「通過点」を増やしていければ、自然と点と点がつながって線になり、キャリアが面白くなっていくものです。
人財本部
総合人間科学部 2010年入社
人財本部に配属後、一貫して人事業務に従事。新入社員向け製造現場実習の研修企画、評価・昇格の制度企画・運用を経て、国内外の処遇関連の制度企画・運用担当に。人事の基本である育成〜評価〜活用のサイクルを経験しながらキャリアを重ねている。
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