入社して2年目まではシステムバスの「快適な浴槽形状の研究」に携わりながら、さまざまな研究の進め方を学びました。最初に国内向けの浴槽形状を検討した時は、先輩方の勤勉な姿勢に刺激を受けました。それまではどこか、勉強は学校でするものだとイメージしていたのですが、実際に企業で商品化される商品のために、日常的に難解な専門文献と向き合い、社内にない新しい技術知見を積極的に取り入れる先輩方の姿に、研究とは真摯に学び続けることなのだと実感しました。 その後に担当した海外向けの浴槽形状の検討では、新たな視点を求めて母校の教授との共同研究を実施しました。この研究では、性別の違いによって快適な姿勢は異なり,その差は足を広げる姿勢の違いであるとの気づきを得て、これまでにない三次元の入浴姿勢計測技術の導入が決定。実験・計測を繰り返し、社内で一から解析手法も組み立てて検討を重ねたことで、研究者として力を伸ばすことできたと感じています。