TOTO株式会社 執行役員 経営企画本部長
山本 泰徳
経営学部 経営学科 1992年入社
山本 一言でいうと「愚直で真面目な会社」だと思う。TOTO Way※の活動が始まった時、自分は浴室事業部に所属していて、グループリーダーとしてTOTOらしさとは何かを言葉にしていったが、その時の答えがまさにこれだった。もの創りをするメンバーたち自らが語っていたのは、TOTOはモノづくりに対して本当に真摯で真面目ということ。あれから随分時間が経ったが、その想いは変わっていない。
今、日本住設事業の戦略の柱として行っている「あんしんリモデル※」も、まったく同じ考え。まずはお客様のことを第一に考えるので、場合によっては他社の温水洗浄便座をお勧めすることがあったのも実話。つまるところ、初代社長が2代目社長に送った書簡に書かれている「どうしても親切が第一」なのだと思う。
現社長の清田さんも同じ。経営企画本部長として日ごろから接しているが、自分が言うのはおこがましいが、実に誠実で真面目。TOTOでは誠実な人が社長になっている。近くにいる人間としてそれは伝えたい。たとえば、若手の意見にも耳を傾けるなど皆の意見をしっかりと聞いてくれる。TOTOは外から見るとおとなしい会社に見えるかもしれないが、中にいると噛めば噛むほど(笑)その良さがわかってくる会社、魅力的な会社だと思っている。
※TOTO Way:2008年よりスタートしたプロジェクト。
TOTOで働くすべての人が「TOTOがどんな会社かを知り、
「TOTO Way(TOTOらしさ)」が何かを考え、仲間と語り、共有していこうという活動。
※あんしんリモデル:“みえる・わかる”でお客様にリモデルへの不安を“あんしん”に変える取り組み。
山本 経営企画本部は社長直轄、社長の意志を実現する部隊なので、会社をどういう方向に持って行くのかを決める重要な役割を担う部門と思っている。会社全体を見る立場として全社最適の視点で全体俯瞰するが、決して上からではなく同じ目線で横からレベルでのサポートをしっかりしていく。事業継続も大きな課題。TOTOは100有余年事業が続いてきて、その中で良い時もあれば悪い時もあった。大変な時期には、一致団結して乗り越えてきている。このDNAはつながっていくと思うが、この先も順風満帆とは限らないので、常にやるべきことを全力でやって会社を強くしながら、会社全体として何があっても乗り越える強靭力を持っておきたい。
山本 先ほど言ったように、TOTOは噛めば噛むほどその良さがわかってくる会社でもあり、長くTOTOで働いて欲しいと思っている。会社も個人も必ず浮き沈みはある。その時の仕事や上司、同僚、部下などおかれた環境の組み合わせでその時のコンディションが決まる。ずっとプラスということも、ずっとマイナスということもない。その点を認識した上で、変化に適応したり、時に耐えながら、それでもチャレンジしよう、という気持ちを持ち続けられる人と一緒に働きたい。これからは、70歳まで働く時代。長い目で見て、TOTOに来たことが少しでも人生にプラスになれば良いと思っている。そのためには、自分のやりたいことだけするのではなく、変化を恐れずにいろいろ挑戦するのが良いと思う。
山本 1996年、広島支社(現中国支社)で、それまでのセールスから企画課スタッフに異動となったことが今の自分がある原点だと思っている。当時は地方支社には企画課という組織がなく、広島支社で企画課が発足して、どんな仕事をするかもわからずに異動した。セールス時代とは違って支社全体を俯瞰してモノゴトを見たり考えたり、支社長や他部門の所課長とも会話をする機会が増えることで視座をひとつふたつ上げてもらえた、今から振り返ると自分のターニングポイントとなった異動だったと思っている。
もうひとつは、入社15年目に浴室事業部に異動した経験。セールス出身の自分の事業部への転籍は言わば転職に近いものがあり、同じTOTOの中でも営業部門で培ってきた経験が活かせないことも多く、一からの出発と覚悟した。でも、結果的にはメーカーで働くうえで、開発や技術のメンバーと一緒にひとつの商品を創り出して営業部門に届けるというプロセスを経験することができ、ここでも視座を上げることができた。自身のキャリアの中ではこの異動も大きな転機だった。
山本 特別に意識しているわけではないが、思い返してみると、いつもその職場の人にとって自分の存在がプラスになれば良いなあと思って仕事をしている。自分はどこか自分を第三者的に冷静に見ているところがあって、人に求められてナンボと思っているところがある。やりたい仕事がないわけではないが、それよりは、誰かが「山本と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえたらうれしい。だから与えられた業務・職責・成果責任に誠心誠意全力で取り組むし、それ以上に応えたいと思っている。それが自分に期待されている役割で、そこで成果を出すことによって、また新たな世界が広がっていく。異動する度に、その組織に対する自分の関わりの中で、一緒に働く彼ら彼女らにとってもプラスになって、結果として自分も成長する。嫌だと思って異動していったら、そうはならないんじゃないかな。過去に一緒に働いたことのあるメンバーとは、そんなにしょっちゅうじゃないけれど、今も交流が続いている。昔、部下だったメンバーが今年課長になったよ、とかそういう話は、本当にうれしい。
TOTO株式会社 執行役員 経営企画本部長
経営学部 経営学科 1992年入社
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