CASE STUDY

トイレのケーススタディ

トイレを使う人・
トイレの使われ方の特徴

通勤通学・旅行・買い物などの外出時に多くの人が利用する交通施設だからこそ、誰もが気兼ねやストレスなく使えるトイレが望まれます。乗り換えの合間にさっと立ち寄るターミナル駅のトイレ、長時間の乗車前後にしっかり利用したい特急列車発着駅のトイレ、生活圏内にある地元駅のトイレなど、利用者の状況や駅の規模なども踏まえてトイレを考えることが大切です。

駅トイレの配慮ポイント

  • 駅の規模や利用者数、周辺の障がい者施設や病院等の立地状況なども考慮しながら、トイレ全体で多様な人が使えるスペースや設備を設けます。
  • 車いす使用者、オストメイト、乳幼児連れに必要な機能・設備を適切に分散設置します。
  • 異性による介助・同伴利用や、トランスジェンダー等に配慮し、気兼ねなく利用できる男女共用トイレを設置します。

ケーススタディ

case1

ターミナル駅

  • 不特定多数の利⽤者
  • 短い滞在

ターミナル駅トイレの
役割・機能

  • 短時間で
    さっと利用できるように

    男女別トイレと男女共用トイレで機能のすみわけを考える

  • 多様な利用者が気兼ねなく
    利用できるように

    さまざまな利用者のニーズに応える機能の最適な分散配置と異性による介助・同伴利用への配慮を考える

男女共用エリアの
イメージ図

  • イメージ1
    左手トイレブース内設備イメージ

  • イメージ2
    左手トイレブースイメージ

  • イメージ3
    右手トイレブースと待合コーナーイメージ

クリックで画像を拡大できます。

※プランのレイアウト・寸法はイメージです。

  • 男女共用エリアには、車いす使用者トイレのほかに、オストメイト・乳幼児連れ配慮の設備を分散配置した、性別を問わずに利用できる男女共用トイレを設置します。異性による介助や同伴がしやすくなります。

  • 男女共用エリアには、少し広めの一般トイレも設置します。大きな荷物を持っている人、着替えたい人、トランスジェンダーなどさまざまな人がさらに気兼ねなく利用できるようにします。

  • 家族や同行者が落ち着いて待てるように、ベンチのある明るい待合コーナーを設置します。

その他の配慮ポイント

男⼥共⽤エリア

  • 車いす使用者同士でもすれ違えるように通路幅を1800mm程度確保します。
  • オストメイト・乳幼児連れ設備を車いす使用者トイレとは別のブースに分散して配置することで、車いす使用者トイレの利用しやすさに配慮します。
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「男女共用トイレ」について
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車いす使用者トイレ

  • 障がいによる使い勝手を考慮し、左右勝手の異なるトイレを設置します。
  • 座位変換型(リクライニング式等)の(電動)車いす使用者の利用も考慮し、直径1800mm以上の円が内接するスペースのトイレを1つ以上設置します。介助が必要な方のおむつ交換や衣服の着脱のために大型ベッドを設置します。
  • もう一方の車いす使用者トイレには、排せつ時に使用した装具・用具を洗いたい人に配慮し、汚物流しを設置します。
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オストメイト配慮設備付きトイレ

  • オストメイトのストーマ装具の処理に対応した汚物流しや水栓を設置します。
  • トラブル時に着替えが行えるようにフィッティングボードを設置します。
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乳幼児連れ配慮設備付きトイレ

  • ベビーカーや子どもと一緒に入れる広さを確保します。
  • ベビーシート、ベビーチェア、フィッティングボードの3点を設置し、子どもの成長に合った多様な行為に対応できるようにします。
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広めの一般トイレ

  • 同伴が必要な高齢者や子ども、発達障がい者が利用しやすいように2人で入れる広さを確保します。
  • トランスジェンダーが利用しやすい場所に配置します。
  • 着替えや荷物置きとしても使えるフィッティングボードを設置します。
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男性トイレ・女性トイレ

  • オストメイトに配慮した汚物流しやベビーシートなどの乳幼児配慮設備は男女共用トイレに設置することで、男女別トイレは一般的な広さのブースを多く配置でき、電車到着時の混雑時にもスムーズに使えるようにします。
  • トイレ内は見通しがよく、動線がわかりやすいレイアウトにします。
  • 手洗いコーナーとスタイリングコーナーを分けて設置し、手洗いコーナーの混雑を緩和します。(女性トイレ)
  • 個室トイレブースの半数程度にベビーチェアを設置し、乳幼児連れに配慮します。
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case2

特急列車発着駅

  • 不特定多数の利⽤者
  • 長い滞在

特急列車発着駅
トイレの役割・機能

  • 長時間乗車に備えて
    利用できるように

    車いす使用者トイレは重度障がい者にも配慮し充実した広さ、一般トイレの個室トイレは大型荷物を持って入れる広さを考える

  • 多様な利用者が気兼ねなく
    利用できるように

    限られたスペースの中で適切な機能分散と異性介助・同伴への配慮を考える

トイレ入口と男女共用エリア
イメージ図

  • トイレ入口イメージ

クリックで画像を拡大できます。

※プランのレイアウト・寸法はイメージです。

  • 異性の介助者や同伴者と一緒に気兼ねなく利用できるよう、性別を問わず利用できる男女共用トイレを増設します。

  • オストメイト配慮設備や乳幼児連れ配慮設備は車いす使用者トイレに設置せずにトイレ全体に分散して配置することで車いす使用者トイレの利用しやすさに配慮します。
    このケースではオストメイト配慮設備は男女共用トイレに、乳幼児配慮設備は男性・女性トイレに分散配置しています。

  • 男女共用トイレは広めのスペースと手すり等を設置することで、2つ目の車いす使用者トイレとしても利用できるようになり、安心感につながります。

その他の配慮ポイント

男⼥共⽤エリア

  • 車いす使用者トイレと機能分散したトイレを設置し、車いす使用者トイレの利用しやすさに配慮します。
  • 外の通路から直接トイレ出入口が見えないように配慮します。
  • 家族や同行者が落ち着いて待てるように、ベンチのある待合コーナーを設置します。
「男女共用トイレ」について
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車いす使用者トイレ

  • 介助が必要な方のおむつ交換や衣服の着脱のために大型ベッドを設置します。
    座位変換型(リクライニング式等)の(電動)車いす使用者の利用も考慮し、直径1800mm以上の円が内接するスペースのトイレを設置します。
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オストメイト配慮設備付きトイレ

  • オストメイトのストーマ装具の処理に対応した汚物流しや水栓を設置します。
  • トラブル時に着替えなどが行えるようにフィッティングボードを設置します。
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男性トイレ・女性トイレ

  • スーツケース、キャリーバッグなどの大型荷物が持ち込めるように広めのトイレブースを設置します。

乳幼児連れ配慮設備付きトイレ

  • ベビーカーや子どもと一緒に入れる広さを確保します。
  • ベビーシート、ベビーチェア、フィッティングボードの3点を設置し、子どもの成長に合った多様な行為に対応できるようにします。
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case3

普通列車発着駅

  • 不特定多数の利⽤者
  • 短い滞在

普通列車発着駅の役割・機能

  • いつでも安心して
    立ち寄れるように

    バリアフリートイレの設置を考える

  • 多様な利用者が気兼ねなく
    利用できるように

    できる限り機能を分散させるように考える

クリックで画像を拡大できます。

※プランのレイアウト・寸法はイメージです。

  • 改修等で面積や構造に制約がある場合にも、まずは男性・女性トイレの手前へ車いす使用者トイレを配置します。車いす使用者のアプローチ配慮、異性による介助・同伴に考慮します。

  • 改修等で面積や構造に制約がある場合にも、できる限りトイレ全体に機能を分散して配置することで車いす使用者トイレの利用しやすさに配慮します。
    このケースでは乳幼児配慮設備は男性・女性トイレに分散配置しています。

その他の配慮ポイント

男⼥共⽤エリア

車いす使用者トイレ・
オストメイト配慮設備付き

  • 介助が必要な方のおむつ交換や衣服の着脱のために大型ベッドを設置します。
  • オストメイトのストーマ装具の処理に対応した汚物流しや水栓を設置します。
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男性トイレ・女性トイレ

  • 和式便器から洋式便器へ改修します。高齢者や子どもも使いやすくなります。
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乳幼児連れ配慮設備付きトイレ

  • ベビーカーや子どもと一緒に入れる広さを確保します。
  • ベビーシート、ベビーチェア、フィッティングボードの3点を設置し、⼦どもの成⻑に合った多様な⾏為に対応できるようにします。
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