


朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
新潟市の中心部に2003年に開業した、1万人収容の展示場、大小13の会議室、ホテルなどが一体化したコンベンション施設。年間を通じ、多くのイベントや会議などが開催されている。2023年にはG7財務大臣・中央銀行総裁会議が開催された。
新潟県新潟市の「朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター(以下、朱鷺メッセ)」ではさまざまなイベントや会議などが開催され、年間を通じて多くの来場者があります。
当初は大規模な学会などの開催が主軸と念頭にあったそうですが、次第にコンサートの開催も増えてきました。すると、女性の来場者が多いコンサートなどではトイレに行列ができることも。
コンサートなどで使用される展示ホールから近い女性トイレは20ブース近くありますが、開演前と開演後に利用が集中するため、長い列ができます。朱鷺メッセの施設管理担当者の話によれば、職員が別フロアのトイレに誘導することもあったそうですが、そのフロアにある会議室が使用されている場合には誘導ができません。
「展示ホールの近くに女性トイレを増設できればよいのでしょうが、スペース的にも、建物の構造的にも難しかったのです」と新潟県交通政策局の坂本優哉さんは話します。
建物内が難しいのであれば、建物外での増設も考えられます。ただ、防犯上の問題や建築関連の申請などをクリアする必要があります。そもそも、コンサート以外では、大きな会議やイベントでも女性トイレに行列ができることはないため、施設改修の優先順位から考えても、増設という選択にはなりませんでした。
そこで、発想を転換した改修を選択。トイレスペースには男性トイレと女性トイレの両方がある場合が多いのですが、1階エントランスホールの男性、女性、バリアフリーのトイレスペースを女性とバリアフリーに変更。女性トイレは、1ブースから7ブースに増えました。それでも完全に混雑解消というわけにはいきませんが、数が増え、待つスペースが広くなったのは利用者にとってプラスといえるでしょう。
朱鷺メッセは利用状況に応じて清掃を行うなどトイレ管理に万全を期しており、改修には清掃担当者の意見も取り入れました。改修後には職員が不定期に施設内のトイレを利用して使い心地や不具合の有無を確認するなど、多くの目で管理しています。
「本来、国際会議や大規模な集会などを行う施設ですのでトイレの改修を優先するのは難しい面がありますが、丁寧に管理していただき、ご来場者に気持ちよく使っていただければと思います」と坂本さんは締めくくりました。

01:改修したトイレはエントランスホールにあるため、トイレの前には十分なスペースがあり、並ぶことになっても来場者同士の距離感に余裕が持てる。

02:改修後、7ブースの個室を設置。コンパクトながら十分な個室空間となっている。

03:バリアフリートイレは、予備室だったスペースを活用。車いすはもちろん、ベビーカーでも余裕を持って利用できる広さ。多目的シートやベビーシートも設置。
04:洗面台には隣りあった人と視線が合いにくい、縦長の鏡を設置。
05:清掃担当者からの「コンサートなどの開催時は備品の補充に入れないことが多いので、トイレットペーパーを置く棚を設置してほしい」との声を反映し、各ブースに棚を設置。ベビーチェアや手すりも設置し、さまざまな年代の利用者に対応している。


| 名 称 | 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター |
| 所 在 地 | 新潟県新潟市中央区万代島6-1 |
| 施 主 | 新潟県交通政策局港湾振興課 |
| 設 計 | 有限会社神田建築設計事務所 |
| 施 工 | 株式会社山下技建 |
| 竣工年月(改修) | 2026年2月 |
| パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式 CFS498BC | 棚付二連紙巻器 YH701 |
| コンパクト・バリアフリーTP UADAZ21L2A1AD | マーブライトカウンター MLUBC2500DPA131L |
| セルフリミング式洗面器 LS351CM#NW1 | 台付自動水栓 TLE25006J |
| 自動水石けん供給栓 TLK07001J | LED照明付鏡 EL80014 |
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